写真で話そう

写真においてプロとアマチュアの差はなにか?

「プロとアマの差はなんですか?」と聞かれることが多いというワタナベアニさん。プロだからこそ突き詰めていく「新鮮さ」について考えます。

ワタナベアニです。

プロとアマの差はなんですか?と聞かれることがよくあります。俺個人の基準ですが、だいたい、「結果が見えていて、常にそこに到達できるのがプロ、いい結果が出たモノをセレクトするのがアマチュア」と答えています。

仕事をする上で、うまく撮れませんでした、と言うことはできないので当然なんですが、それは結果が見えてしまっているというつまらなさにも繋がってしまいます。上手くなればなるほど「破綻」に憧れを持つようになります。子供が描いた絵のように。

それを打破するために、カメラをのぞかない「ノーファインダー」という方法で撮ってみたりもします。自分が好きな構図に一番飽きているのは自分だからです。何も見ないでシャッターを切る。こんな風に写っていた、面白い、となるんですが、新しい飽きはまたすぐにやってきます。このレンズの画角ならどこがどう写っているか、がわかってきてしまうのです。

そうなるとノーファインダーももう楽しくありません。そうやって技術は向上していくんですが、やはり新鮮さは欲しい。「見た瞬間の驚き」は、写真を撮る上で必須の衝動ですが、毎日見ている風景を新しく見られる能力も同時に必要です。

人を撮っていると毎回新鮮なので楽しいです。それが知らない土地の人ならなおさら。風景はどうしようもなく「自分のクセ」が出ます。渋谷でもアテネでも変わりません。それは個性なので別に悪いことじゃないんですけどね。

目新しいモノを見て驚いても、自分のやり方で自分の写真になっている。それが理想ですよね。

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ワタナベアニ

写真家・ワタナベアニさん。年中無休、四六時中、カメラのシャッターを切り続けています。この連載ではそんなワタナベアニさんのライフワークともいえる、ポートレート写真を掲載していきます。レンズのむこう側で写真家は何を思っているのか、その様子...もっと読む

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コメント

ynkalkmst 「上手くなればなるほど「破綻」に憧れを持つようになります。子供が描いた絵のように。」 この言葉にハッときた。 25日前 replyretweetfavorite

IamSINSI しびれるほど腑に落ちた めちゃくちゃわかる 25日前 replyretweetfavorite

thinktink_jp "プロとアマの差はなんですか?と聞かれることがよくあります。俺個人の基準ですが、だいたい、「結果が見えていて、常にそこに到達で..." https://t.co/dXgOhqDyOT https://t.co/k21MdlXNOV #drip_app 25日前 replyretweetfavorite

naokichi323 いろんな見解があるよね。 https://t.co/JvvgL3XBop 25日前 replyretweetfavorite