見た瞬間にめったうちにされた絵

今回の相談者はボランティアに携わる方。ある身体障害者の子どもが参加するイベントに参加したとき、ショッキングな場面に遭遇したそう。非常に難しい問いかけに、幡野広志さんはなんと答えるのでしょうか。

※幡野広志さんへ相談を募集しています。専用フォーム(匿名可)からご応募ください。

いつも拝見しています。まさに自分に言われてるんじゃないかと思う内容もたくさんあり、ほぼ毎回ギクッとしています。シュールなジョークとともに綴られるご意見は、刺激的な中にも嘘のない温かな思いを感じ、勝手にアドバイスをもらっている気になって有難く思っています。

もしお目にとまったならば、ぜひアドバイスをいただきたいと思い、書き連ねています。

数年前、身体障害のあるお子さんが参加するイベントに、ボランティアとして参加した時のことです。

人工呼吸器を付けていて、まぶたが完全に閉じない状態の寝たきりのお子さんの車椅子を押しているときのことでした。その子を見て、4~5歳くらいのお子さんが「この子、何で寝たまま起きないの?どうして目が開きっぱなしなの?怖い。気持ち悪い。こんな風になりたくない。」と言いました。

私は子どものストレートな発言に驚きとショックで、「病気で目が閉じれなかったりみんなと同じように動くことはできないけど、起きているし、みんなの声も聞こえてるよ。もしお友達に、怖い、気持ち悪いって言われたら悲しくなぁい?」と返すので精一杯でしたが、「えー。でもわたしはこんなんじゃないもん。怖い。こんな風になるのは嫌だ。」と言い、去って行ってしまいました。嘘、建前のない子どもの発言に対して、どう説明したら、拒絶心を煽らないで上手く伝わっただろうかと今でも考えます。まだ子どもはいませんが、もし自分の子どもが同じようなことを言ってきたら、どのように返答しようかと。人と違うところがあるのは当然だし、言われて嫌なこと、されて嫌なことはしない、と伝えたいです。

もし幡野さんだったら、その「怖い、こうなるのは嫌だ。」と言うお子さんにどう返答しますか?

(みー 女性)

他の誰かに向けられた言葉でも、自分にもあてはまることがあると、おもわずギクッとしちゃいますよね。ぼくは病気になってから好きなものを、好きなだけ食べていたら、体重が20kgほど増えてしまい、デブという言葉にさいきんようやくギクッとするようになりました。

痩せようとおもうのですが、おいしいものを食べてると、ギクッとしたことをデブらしく忘れます。体重にあわせて薬の投与量が変わってくるので、言葉を慎重に選んだ医療者から説明をうけるときに、「幡野さんは非常にふくよかになられたので……」とやんわりとデブといわれます。やんわりデブです。

ぼくはいつも、相談者さんの言葉しか読んでいませんし、相談者さんにしか言葉を向けていません。

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幡野広志
ほぼ日
2019-03-01

この連載について

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幡野広志の、なんで僕に聞くんだろう。

幡野広志

写真家・幡野広志さんは、2017年に多発性骨髄腫という血液のガンを発症し、医師からあと3年の余命を宣告されました。その話を書いたブログは大きな反響を呼び、たくさんの応援の声が集まりました。想定外だったのは、なぜか一緒に人生相談もたくさ...もっと読む

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コメント

tylergenecom これは自然な拒否反応。だから怒らずにただ静かに違いがあること 思いやり助けてやることなどを教えてゆく。 なぜなら、どの人間も思いやりは学習で会得するものだから。 この女の子も親がきちんと教えれば学習できます。 https://t.co/suS8twzC0X 28日前 replyretweetfavorite

umeumezoozoo この回答は何度も何度も読んでしまいます。私はこの回答で幡野さんのお人柄が見えた気がしました。 28日前 replyretweetfavorite

hanausagimama 幡野さんの言葉ってユーモアと優しさで出来ている。ずっと読んでいたくなる。 28日前 replyretweetfavorite

sono_en 「おおきなお世話やいわゆるクソリプみたいなものも、だいたい関係性と距離感を勘違いして一線をこえた人の行為です。」 28日前 replyretweetfavorite