物流クライシス

長時間の拘束に肉体労働……EC台頭で新たな脅威も 過酷な食品流通のリスク

日本の胃袋を支える物流の現場は、運送ドライバーが敬遠するほど過酷だといわれる。リアル店舗からネット通販まで、多様な販売チャネルを持つ食品流通の仕組みを把握することで、物流業界の課題をおさらいしよう。

 日本の食卓を陰で支える食品の流通網。卸会社といった中間業者の存在から、運ぶ商品の温度帯や特性の違いまで、その構造は複雑多様だ。

 基本的に食品流通は、食品メーカーが商品を卸会社のセンターに納入し、卸はそこから小売り向けに商品を仕分け、店舗まで配送するという3者の役割で成り立つ。


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 近年では、チェーン展開により小売りがバイイングパワーを備えたことで、小売りが自社の物流網や配送センターを持ち各店舗への配送を担ったり、メーカーが小売りのセンターまで卸を経由せず直送したりする例も増えた。

 ビールを筆頭に規模が大きく効率的で共同配送が進むなど、ある意味“物流強者”とも目される食品物流。だが、実情は異なっているようだ。

 そもそも、食品は運送業者から敬遠される“不人気”な業界だ。なぜか。その理由は、拘束時間の長さと付帯作業の多さにある。

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週刊ダイヤモンド 2018年5/26号 [雑誌]

ダイヤモンド社,週刊ダイヤモンド編集部
ダイヤモンド社; 週刊版
2018-05-21

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ヤマトのアマゾン切りで始まった物流の混乱は、収まる気配がない。混乱の舞台は、ネット通販などの宅配サービスだけではなく、産業全体にも広がりを見せている。配送料の高騰や物流網の寸断が企業活動のボトルネックになりつつあるのだ。個人も企業も巻...もっと読む

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