言葉から考え方のクセを変えていく
言葉とは何かを考えてみましょう。
考えや思いというのは、それだけではフワフワした感じでしかありません。
「言葉」という形にされることで、初めてはっきりしたものになるのです。
ぼくはよく「スノードーム」にたとえます。
球形やドーム形をした透明の容器の中に、人形とか建物とかのミニチュア模型が入っている小さな置き物。おみやげもの屋さんなどによくありますね。中に雪に見立てた白い粒がたくさん入っていて、動かすと容器内で舞い上がり、あたかも雪が降っているように見えます。
ドームが君の頭の中だとしたら、白い粒がフワーッと舞っている状態は、何かを漠然と「思っている」「考えている」状態。
粒の一つひとつが思いの“タネ”のようなもの。でも、それではフワフワしているだけです。それがいろいろ舞っているので、ドームの中はモヤモヤしていて、視界がよくありません。
そのフワフワ、モヤモヤしているものを脳の中で整理して、“結晶化”させたものが言葉──。言葉にできると、はっきりした形になります。