「あの頃は良かった」話はみんな嫌い
いらっしゃいませ。
bar bossaへようこそ。
『LEON』で美人にインタビューする連載をしているのですが、僕、今49歳なので、彼女たちがおじさんに飲みに誘われることについてどう考えているのか知りたくてよく質問するんですね。
彼女たち、高級なお店や予約が取れないお店に連れてってもらえるのは、嬉しいことは嬉しいけど、そういうのは行き慣れているからそこまで求めてないそうなんです。それよりも、「どういう話が聞けるか」っていうのが大きいらしくて、要するに「自分のこれからのキャリアのためになる、面白くて楽しい話」が聞けるのならおじさんとはぜひお食事に行きたいそうなんです。
それってどういう話題なのか、もう少し突っ込んでみました。経験値の高い大人ならではの話って「世の中の仕組み」なんです。例えばベンチャー企業の役員が「上場するっていうことは~」って話をしたり、芸能関係の人が「〇〇の事務所は△△に対して力を持っていて~」っていうようなものまで、裏の裏まで知ってて、「だからあの社長はこういう投資をした」とか「だからこの人は有名になれない」といったことを解説できたりすると「面白い」って感じるようです。
あるいは、飲食店での作法も勉強になるようで、「こういうお店ではカウンターの中の人たちにご馳走する」とか「そのお店が満席になってきたら、河岸を変える(別の飲み屋に移動することです)」とか、そういう大人ならではの「たしなみ」がすごく面白いそうです。
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