尖閣諸島沖に出現する中国船 ……に「慣れ」てはいけない理由

国際情勢と外交がここまでわかりやすく理解できるとは! と話題の『高校チュータイ外交官のイチからわかる!国際情勢』から特別連載中の今回の記事は、「13 海と空のはなしー漫画『ワンピース』のルフィは「海賊」ではない?」の後編です。領土と同じように、空もどこの国のもの、という範囲がありますが、それはいったい……?

領海のはなし

 ここからは、公海以外の海についても見てみましょう。たとえば「領海」。

 領海というのは、その名のとおり、どこかの国が領有している海です。公海のように、誰のものでもありません、というものではありません。

 領海の範囲というのは、国際法で決められています。その国の領土の外側12海里です。1海里は1・852キロなので、12海里となると、約22キロ、ハーフマラソン1回分、箱根駅伝の1区間くらいということになります。

 領海は基本的には領土と同じで、領有する国が自由に活動できます。埋めたてるのもよし、漁業をするのもよしです。他の国は勝手に漁業をしたり、天然資源を採掘したりしてはいけません。このように、領海はまるで領土のような扱いです。

 ただ、ひとつ例外があります。領土や領空の場合には、許可なく入ってきた人や飛行機は、強制的に出て行かせることができます。しかし、繰り返しになりますが、海はみんなのもの、という考え方が強いのです。むやみに「とおせんぼ」をしてはいけません。

 そこで、沿岸の国に悪影響を与えなければ、許可がなくても自由に通航していいですよ、ということになっています。これを「無害通航」と呼びます。

この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

この連載について

初回を読む
高校チュータイ外交官のイチからわかる!国際情勢

島根玲子

貧困、移民、難民、食料、エネルギー、関税、自由貿易、核兵器……etc.やりすごしている重大問題丸わかり! 元コギャル外交官が明快解説する『高校チュータイ外交官のイチからわかる!国際情勢』から特別連載!

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード

コメント

nori_fzr 尖閣は、日本の領土… 尖閣諸島周辺の領海・領空を守れ! 海自に、新たにAI・VLS搭載8万t以上の強襲揚陸艦 4隻以上・日本版トマホークは必要! #スマートニュース 6ヶ月前 replyretweetfavorite

azukiglg #スマートニュース 6ヶ月前 replyretweetfavorite