本好きにあえておすすめしたい「Netflix」

わたしは、Netflixが、文学作品を原作とした作品の宝庫だってことを叫びたいんです!!!  テラスハウス(新シリーズ始まりましたね)やリラックマもいいですが。実は小説が好きなあなたといっしょに見たい作品があるのです。 わたしもまだ見てない、はやく見たい! まずここから見たい、「文学が原作」のNetflix作品リストです!!

文学作品が原作のNetflix作品をご紹介

 突然ですが、聞いてくれますか、わたしの近況を……。
 最近! ようやく! Netflixを! 見られるようになったんですよー!!

 ずっと入りたかったんですけど、学生の身だったので躊躇してて(絶対入ったらハマって廃人になることが分かっていたので……おそろしいじゃないですか!)。ですが4月からわたしもとうとう社会人。いまNetflixに入らなければいつ入るのか。
 そんなわけで最近、家でいるときはNetflixを流しっぱなしにすることが増えました。とりあえず今は前から気になっていたドラマ『100万円の女たち』を見ています。おもしろい。RADWIMPSの野田洋次郎さんが売れない小説家役の主人公なんですが、ハマり役でねぇ、女優さんもなかなか多様な人選で……ってこの話をしに来たわけではないっ(いや『100万円の女たち』の話してもいいんだけどさ)。
 わたしは、Netflixが、文学作品を原作とした作品の宝庫だってことを叫びたいんです!!!

 もはや映像作品といえば、テレビでもなく映画でもなくNetflix、の時代がやって来そうな現在。その影響は、文学にまで及んでいるように見えます。
 ていうかNetflixで好きな小説の映像化だなんて、本好きとしては、見逃せないよー!
 本が好きな人こそ、Netflixにハマってしまう、のかもしれない。
 テラスハウス(新シリーズ始まりましたね)やリラックマもいいですが。実は小説が好きなあなたといっしょに見たい作品があるのです。
 わたしもまだ見てない、はやく見たい! まずここから見たい、「文学が原作」のNetflix作品リストです!!


1.『オルタード・カーボン』

 現在シーズン1が発表されていて、次はシーズン2、しかもアニメ化も決定しているこちらの作品。アニメはNetflixと日本のアニメ会社「アニマ」が共同制作なんだとか! 実は原作が、大変有名なSF作家であるリチャード・モーガンによる同名の小説なんです(『オルタード・カーボン』上・下、リチャード・モーガン、アスペクト)。
 思うに、そろそろ一周まわってSFブームがやって来てるんじゃないかと思うんですよ、わたし。基本的に世の中は「SF」と「ミステリ」の両者でブームを揺れ動いているんですが、ちょっと前までは「ミステリ」のほうに寄っていた気がするんですね。いや証拠もなにもない感覚的なお話なんですけど。シャーロック・ホームズのシリーズも流行ったし、日本でも東野圭吾さん原作ドラマなんかも流行ってたし。でも最近、ここ2~3年で、ぐっとSFのほうに寄った気がする。ブレードランナーも新しいの出てたし、NetflixでもSF小説原作ドラマが作られる時代……! 時代の空気どんぴしゃなSF小説映像化です。みたい! アニメも見たい!


2.『ラブ、デス&ロボット』

 これおもしろいんですよ、1話完結の短編アニメが12話入ってるんです。予告編や評判を見るかぎり、いかにも3Dっぽいアニメもあれば、レトロな感じのアニメもあって、それぞれの作家性あふるるアニメが詰まってるようなんです! そんな『ラブ、デス&ロボット』、アニメの脚本はSF小説が原作になっていることが多い、とのことで。チェックしてまいりましたよ。
 12話の中で、わたしがなによりも見たいのが、『グッドハンティング』という話。これ、ケン・リュウの『紙の動物園』(新☆ハヤカワ・SF・シリーズ、早川書房)に収録されている「良い狩りを」という短編小説が原作なんですよね! 『紙の動物園』はよく本屋で見かけたけれど、読んだことがないのですが……この際アニメを先に見てしまうか!? 悩み中です。いやーしかしほんとに最近SFメディアミックス多いなあ。日本でもしないかなあー。


3.『またの名をグレイス』

 cakesでも以前、原作小説『またの名をグレイス上・下』マーガレット・アトウッド(岩波書店)を紹介させていただいたのですが。や~もうわたしは、この原作小説が好きで。原作が傑作すぎると、頭の中で映像ができあがってしまってるから、どうにもこうにもドラマ化に期待が高まりすぎてしまいませんか!? ちょっと期待値を超えてくれるか、こわくてまだ見られない……。
 19世紀カナダで、とある若き殺人犯の女性がいて。彼女にある精神科医の男性がカウンセリングすることになった……というところから始まる話なんですけれど、小説はすごく「語り」が上手な作品だったんですね。言ってしまえば、小説だからこそ傑作になるんじゃないの!? と思ってしまう題材なんです。さあそこをどう映像にしているのか。うーむ、おそるおそる見ようと思います。


4.『夢を与える』

 こちらは日本の作品! Netflixオリジナルではなく、WOWWOWでドラマになっていたものです。いまはもちろんNetflixで見られますよ。
 原作は綿矢りささんの『夢を与える』(河出書房新社)、子役タレントから成長する女の子が主人公。……って書くとなんだか爽やかなのですが、綿矢りさワールド全開の、人間の臭みと痛みがぎゅうぎゅうに詰まった小説なんですよ。芸能界を舞台にここまで人間を書けるか、って舌を巻くような。
 そして映像は、今をときめく小松菜奈さんが、子役上がりの芸能人ちゃん役。いや~原作小説を読んでたら分かるんですが、もう、どろっどろの欲望と、人間じゃないみたいな純粋さをどちらも持ってないとだめな役柄なんですよ! 主人公が映像だとどうなるんだろ~とわくわくしつつ見たいところです。いやー小松菜奈(子役上がり)、見たいでしょみんな!


5.これから発表される作品たち

 まだ見られない作品なのですが……『百年の孤独』ガルシア・マルケス(新潮社)と『すべての見えない光』アンソニー・ドーア(新潮社)の映像化をNetflixがつくるんですよ! どちらも世界中にファンがいる文学作品なんですけど。さすがNetflix。お金があるってすばらしい。しかも『百年の孤独』は、原作と同じスペイン語で制作されるんだとか。こうやって、いろんな国の文学作品が、その国の文化や言葉をそのままに、映像で世界中に広まってゆく……と考えたら夢のある話ですよね。翻訳小説じゃない、現地の言葉でもういちど「読める」気がして、いまから楽しみ。


 すでに言いましたが、もういちど言います、お金があるってすばらしー!
 Netflixさんには、その潤沢な予算を使って世界中の文学を映像化してってほしいですねー。

 ほんとに、各国の文学を各国の言葉や俳優さんを用いて映像化できるのって、ものすごいことですよね……。
 ああ、『すべての見えない光』、た、たのしみっ。もし小説が原作のおすすめNetflix作品があれば、ぜひ教えてください~!


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三宅香帆の文学レポート

三宅香帆

『人生を狂わす名著50』(ライツ社刊)著者、三宅香帆による文学レポート。  ふと「いまの文学の流行りをレポート」みたいな内容を書いてみようかなと思い立ちました! なんとなく、音楽や映画だと「ナタリー」みたいな流行をまとめる記事っ...もっと読む

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コメント

hal_31 あいやー、そろそろ退会するつもりでいたけど、三宅さんのオススメ見てからにしよう。オルタード・カーボンはリストに入れて忘れてた…!! 約1時間前 replyretweetfavorite

Kiyoshileo 『オルタード・カーボン』と『オルタード・カーボン』は自分も大のお気に入り!残りのオススメ作品も観てみよう! → 3日前 replyretweetfavorite

yoshinon 『オルタード・カーボン』と『またの名をグレイス』超観たい! 3日前 replyretweetfavorite

pikahi 観てない作品が結構あってびっくり。ネトフリは奥が深いね… 3日前 replyretweetfavorite