大きい会社は、必ず時代よりスピードが遅い
——そんななか、三浦さんは会社を辞められたんですけど、なんで辞めたんですか?
「遊ぶ金欲しさ」で独立したと嘯くThe Breakthrough Company GO代表・三浦崇宏さん
三浦崇宏(以下、三浦) いやもう遊ぶ金欲しさですよ。
小野直紀(以下、小野) (笑)
会場 (微妙な反応)
三浦 嘘だよ!(笑) ダメだよ、そんな遊ぶ金欲しさで独立とか! まあいいんだけど別に。嘘じゃないし(笑)。ひとつ違ったのはスピード感ですね。僕が今やっていることは、クリエイティビティをもって、クライアントさんの事業開発とか、新規事業とか、事業成長に関して、きちっとコミットしていくこと。それを一刻も早くトライアルして、一刻も早く失敗するなら失敗して、それを繰り返して成長していくんです。 成長ってトライアンドエラーの数でしかないから、一刻も早くトライアンドエラーたくさんしたいんです。僕、せっかちだから。あとは博報堂の中よりも、もっといいチームを集められる自信があったんで、さくっと辞めちゃいましたね。
——三浦さんが辞めたのは、会社ではショックはあったんですか?
小野 あ、辞めるんだーと思って。ただ、辞めた当時、三浦さんは社内では目立ってたけど、世の中的には、こう言っちゃなんだけど、まだ何者でもなかったほうで。
『会社を使い倒せ!』の著者・小野直紀さん
——三浦さんに何が起きたんですか?
三浦 何が起きたかって、僕は変わってないんです。まず大企業とスタートアップって何が違うかって、資本とか、いろいろ切り口はあるんだけど、すごいシンプルに言うとスピードなんですよ。 大きい会社っていうのは、必ず時代より遅いんです。なぜならば、事故ってはいけないから。会社の規模が大きければ大きいほど、時代とのスピードはギャップが生まれるんです。それは正しいこと。なぜならば絶対に間違っちゃいけないから。大企業が間違えると、停電とか起きるから。遅い=間違えないってことだから、検証に検証を重ねて。で、時代のスピードのが速いんですよ。だから、僕が考えてることは時代のスピードには合ったけども、会社のスピードには合ってなかったっていうことですね。
3億円マグロのプロモーション効果
——そして広告プロモーションのあり方も変わった、と。
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