出雲充(株式会社ユーグレナ)vol.4 ミドリムシで日本を、そして世界を救う

世界初のミドリムシの屋外大量培養に成功。堀江貴文さんの心強い支援。順風満帆に見えた出雲社長を、ライブドアショックの余波がおそいます。出資先も見つからず、世間的なバッシングを受ける日々。しかし、苦難のなかで、ミドリムシの可能性を信じる気持ちはどんどん強くなっていきました。その信念を元に、いよいよユーグレナは地球を救う挑戦を始めます。

「所詮ベンチャー」という屈辱から上場を目指す

藤野 強制捜査の直後は、ライブドアや堀江さんと関わりがあったというだけで、ネガティブな見方をされてしまう雰囲気がありました。そんな空気のなか、まだ実績のないベンチャー企業が資金調達をしたり、研究協力をあおいだりするのは、とても大変だったと思います。どうやって、その時期を乗り越えたのでしょうか。

出雲 そうですね……2008年の5月に伊藤忠商事さんからの出資が決まるまでは、本当に経済的に苦しかったです。何度も資金がショートしそうになりましたし、役員にもアルバイト以下の報酬しか出せなかった。でも、苦しいと感じるヒマもなく、どうしたらミドリムシをいろんな人に知ってもらい、食べてもらい、研究応援してもらえるのか、ということをずっと集中して考えていました。それ以外は考えていなかった。そうしたら、心底ミドリムシと一体になれたというか、ミドリムシのことが一層好きになりました。

藤野 ミドリムシへの思いが、出雲さんを支えていたんですね。

出雲 その時期に、ミドリムシのことがもっとよくわかるようになりました。そうすると、やっぱりミドリムシっておもしろいし、すばらしいんですよ。こんな生物、ほかにいません。これはもう、必要としている人に絶対届けなくてはいけない。その一心で、がんばっていました。

藤野 伊藤忠からの援助というのは具体的にどういうものだったのでしょうか。

出雲 研究開発費として出資をしてくれて、販売パートナーにもなってくれたんです。そこからは、伊藤忠が援助しているのなら大丈夫だ、とさまざまな企業が支援してくれました。資金調達も、共同研究もぐいぐい進むようになったんです。

藤野 上場を意識し始めたのはいつ頃なのでしょうか。

出雲 2009年に、JX日鉱日石エネルギーと日立プラントテクノロジー、ユーグレナの三社で、ミドリムシからバイオジェット燃料を製造する共同研究が始まったんです。目標は2018年に技術として完成させ、2020年からビジネスとしてミドリムシ燃料を出荷すること。その打ち合わせをしていたときに、自分としてはかなり屈辱的なことがありました。

藤野 何があったんですか?

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イケてる経営者が日本を救う

藤野英人

日本株ファンドの「ひふみ投信」で抜群の成績を残しているファンドマネージャー藤野英人氏がイケてる日本企業の経営者にインタビューし、投資家の目線で成長の秘密をひもといていく対談連載。50歳未満の「アニキ編」と50歳以上の「オヤジ編」の2編...もっと読む

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3keys_takae ミドリムシといえば出雲さん。大学時代のサークルの先輩で、一度だけサークルのOB会で一緒に対談したことがあり、本当にミドリムシが好きなんだなと思ったくらいミドリムシの話しかしていませんでした笑。記事読んだら本当ぶっ飛んでますw... http://t.co/xEUsNyPe0I 4年以上前 replyretweetfavorite

sakaigawanatsu 何とネクタイもミドリ(ムシ) 4年以上前 replyretweetfavorite

yaiask 13:35まで無料 。ミドリムシは強運だし、食料にもエネルギーにもなるし、ほんとエライ子。藤野英人さん @fu4とユーグレナ出雲社長の対談、最終回です→vol.4 ミドリムシで日本を、そして世界を救う|ケイクス https://t.co/s2itqcEP5B 5年弱前 replyretweetfavorite