下図⑪の問題を見てください。「2017年8月の売り上げの前月比は何パーセントか」です。もちろん分かるでしょう。26.4÷24.6×100=約107.3%という割り算ですね。
上図⑫はy=2x+5のグラフです。xが1増えるとyは幾つ増えますか? 当然、2増えますね。
この計算ができるということは、微分の概念を理解しているといっていいのです。
微分とは、yの変化量をxの変化量で割った、変化の割合です。1カ月という経過の中で、売り上げがどう変化したか。前月比を計算するのと変わりません。
微分の公式をよく知らなくとも、だいたいの感じは分かるはずです。dyとdxは、それぞれyとxのとても小さな変化量を表します。d(デルタ)という記号は、変化させたときという意味です。
だいたいの感じをつかむには、x=0のときのyから始めてxが1増えると、あるいは0.1増えるとどうなるか。ちょっとずらしていけばいい。
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