かただ・ようすけ/一橋大学商学部卒業。日本では数少ない米国大学のデータサイエンス修士号を保有。データ分析、事業再生のコンサルティング等、幅広い実務経験を持つ。養成講座の講師も務める。 Photo by Y.W.
データサイエンスには、難しい数式が付き物。そんなイメージがあるかもしれません。しかし、断言します。そんなことはありません。統計学や機械学習、人工知能といった新しい技術の中で、何が行われているのか。それをきちんと理解してさえいれば、四則演算で十分なのです。
a、bやx、yが入った式を苦手と感じる方も少なくないでしょう。実際、ある程度出てきます。はっきり言えば、これは慣れるしかない。その上で、こうした式が何を表現しようとしているのか、使いどころはどこなのか、目的と意味合いを知ることです。
この文系ビジネスマンのための「数学入門」講座のゴールは、このような苦手意識の払拭と数式の意味の理解です。数学的な厳密性はここではカバーしないことを頭に入れておいてください。
まずは、手を動かしてみましょう。あなたは銀行に100万円を、利率年1%で預け入れました。5年後に利子は幾らになるでしょう。