こちら、幸福安心委員会です。

第11回 シンジツ・ブロードキャスティング 【緑川初音】そして、今 & 【サイレン 〈No.01〉】粛清タイム

シンジツ放送局のデータを無事入手した漣と初音。そこから判明した、シンジツ放送局の「真実」とは?
人気ボカロ楽曲「こちら、幸福安心委員会です。」のノベライズ第2弾の発売を記念して、第1弾ノベル『『こちら、幸福安心委員会です。』の一部を公開します。


 喫茶店のテーブルの上で、解お兄さんは、ゴシックのタッチパネルに指を滑らせる。
 コネクト・アイコンを選択。さらにケーブル形状を選ぶと、ゴシックから赤いケーブルが飛びだしてきた。
 そう。こんなふうにゴシックは、公園市国のどんな電子機器にも接続出来る。解お兄さんは手慣れた手つきで、漣くんの持ってきた記録装置をゴシックに接続。アクセス。
 スクリーンに表示されたファイル階層を指先でドラッグしながら、シンジツ放送局の発信ログを追っていく。

「こいつだ、間違いない。あの集団がデモステネスだ。しかしなぜわかった、漣?」
「ただの確率。半々かな、って思ってたけど、僕があいつらだったらどうするか、って考えた時に、シンジツ放送局が不幸分子だっていう確率が、少しだけ上がった」
「ど、どういうことなの?」
 私は、目をぱちくりとさせる。まだ良くわからない。

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こちら、幸福安心委員会です。

wogura /うたたP /鳥居羊

巨大ウォーターフロントにある「みずべの公園市国」。そこは完全で完璧な女王サイレンと呼ばれるAI(人工知能)が統べる国家だ。サイレンは自らの分身である“オンディーヌ”と、市国民のなかから選ばれたエリート集団“幸福安心委員会”を使って市国...もっと読む

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