平成経済全史

#20(最終回) 日銀も言及する「アマゾン効果」平成ITデフレの正体

日本銀行が、アマゾンなどのインターネット通販の拡大が物価を押し下げているとする推計を発表した。デフレ脱却を旗印に掲げる黒田日銀を悩ませる「ITデフレ」とは何か。

 バブル経済が絶頂を迎えた平成元(1989)年に最高値を付けた日経平均株価は、翌年に入ると急落、91年には地価下落が始まった。90年代半ばからは一般物価が前年を下回ることが目立ち始め、「物価が上がらない経済」は今も続く。

 都内の眼鏡店。店員が、度数やレンズの種類、色など、顧客から注文を受けたデータをパソコンに打ち込む。インターネットを通じて送った先はタイ・バンコク郊外の生産工場だ。データは自動的に製造機械に入力され、作られたレンズは品質検査を経て4日後には店に届く。

 「人件費が安い所で生産できるし、卸を通さないから流通コストも下がって低価格で納められる」

 オンライン受発注を最初に始めたHOYAの担当者はそう話す。

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平成経済全史

週刊ダイヤモンド

2019年4月30日をもって今上天皇が退位され、平成時代が幕を閉じる。後にバブルと呼ばれた好景気の中で迎えたこの時代は、その崩壊後は約20年という長い経済停滞を経験。おかげで世界を覆うデジタル革命という新しいステージで、先頭を走るチャ...もっと読む

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