わかる日本書紀

良い弓で、腹違いの兄を射る」計画のゆくえ【第二代~第九代】

ややこしい日本書紀をわかりやすく紹介した『わかる日本書紀① 神々と英雄の時代』から、日本の正史を学ぶ連載。

詳しく書かれなかった八人の天皇

カムヌナカワミミ(神渟名川耳天皇=第二代綏靖(すいぜい)天皇)は、神武天皇の御子で、母はコトシロヌシ(事代主)の姉娘・ヒメタタライスズヒメ(媛蹈韛五十鈴媛命)です。
小さい頃から、容姿は人よりも優れ、また雄々しく、成人してからは美丈夫で沈着、豪胆でした。

四十八歳のとき、父・神武天皇が崩御しました。
母違いの兄・タギシミミは、喪に服している間も権力をほしいままにして、密かに弟皇子二人の殺害を企てていました。

カムヌナカワミミと兄・カムヤイミミ(神八井耳命)はそれを察知し、良い弓矢を作らせ、タギシミミのもとに忍んで行きました。タギシミミは一人で寝ている様子です。カムヌナカワミミは言いました。
「兄上、このことはまだ誰にも明かしていません。この機を逃さず、今、決行しましょう。私が寝室の戸を開けますから、兄上が矢を射てください」

二人は突入し、カムヌナカワミミが、寝室の戸を突き開きました。

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マンガ遊訳 日本を読もう わかる日本書紀1 神々と英雄の時代

村上 ナッツ,村田 右富実,つだ ゆみ
西日本出版社
2018-12-18

この連載について

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わかる日本書紀

村田右富実 /つだゆみ /村上ナッツ

『日本書紀』は神代から第41代持統天皇の時代までを扱った日本最古の歴史書です。しかし本文は漢文、全30巻と長く読解は難しいため、正史ながら読んだことのある人はほぼいません。そこで、劇作家が書くわかりやすい文章と、親しみやすいキャラクタ...もっと読む

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