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幡野さん、こんにちは。
私は以前に質問箱にて「幡野さんのおかげで、夫の写真がうまく撮れるようになって嬉しい。」とお礼を伝えた者です。
その節は本当にありがとうございました。
今日も別のお礼を伝えたく、お便りします。
そして、ヒントをいただけると嬉しいです。
お礼は幡野さんが自殺を肯定的にとらえて文を書かれていることです。
私の解釈の間違いでしたら、大変失礼かとは思います。
それでも、感謝しています。ありがとうございます。
私は統合失調症の患者で、数年前に寛かいしておりました。
ところが先日再発し、「自殺しよう」という頭の中のメッセージに悩まされております。
そして眠ると、死にゆく私のイメージカットが夢として流れ、街を歩くと自殺しようとする者の姿が現れます。
その姿は多くの方が想像するように残酷ですが、どことなく美しいです。
私を誘っているんでしょうね。 その誘惑に引き込まれそうになりますが、重症化していないため正気に戻る私もいます。
早々に主治医の投薬療法が強化されましたので、たぶんこの想念もそのうち霧散すると思われます。
そんななか拙いながらも、自分で考えたんです。 これは私の奥底からの叫びなんだって。
私、きっと死にたいんです。
そう、思い起こせば物心ついたときから、ずっと死にたかったんです。
親がいわゆる毒親で、自分を愛せないんです。
生きているのは苦しいし、消してしまいたい。
そうなんです、消えてしまいたいではなく、消してしまいたい。
幡野さんを知り、自殺してもべつに悪く言わない人がいると、驚きました。
いいのか、と。
お陰様で私の奥底にある死にたいという魂をすこしずつ見つめられそうな気がします。
こんな魂でもいいのか、と。
私を許し始めた私がいるような感覚です。
そこにいざなうため、こういう形で再発したんだと感じます。
私を大切にしてくれる夫のためにも、自己変革が必要だと痛感しております。
漠然とした相談でしかも長文で申し訳ありません。
自己変革について、なにかお言葉をいただけたら嬉しいです。
一度目の発症時に自己流で自己変革を果たし、小規模ですが精神的幸福を得ることに成功しているため、根性はあると思います。
どうぞよろしくお願いします。
最後になりましたが、優くんとのひとこまに癒されます。
とても愛らしい息子さんですね。 幸せのお裾分けをいただいております。
幡野さん、いつもありがとう。
(エスト 40代 女性)
「いい写真」や「うまい写真」っていう、写真雑誌やSNSがつくってしまった常識のようなものが存在します。
雑誌が売れている時代は写真雑誌で評価された作品が、いまではSNSでバズった写真が評価されているわけです。これが正しいと信じて目標にしてしまう人が多いんですけど、だいたいこの常識って間違っています。
マクドナルドのハンバーガーよりも、近所にあるダイナーのハンバーガーのほうがはるかに美味しいです。売れてるから質が良いってわけじゃないです。写真の話はわかりにくいけど、食べものや料理に例えるとだいたい、わかりやくすなります。息子がハッピーセットとストロベリーのシェイクが好きだからマクドナルドに行くけど。
ぼくの何がきっかけで旦那さんの写真がうまくなったのかわかりませんが、良かったです。写真ってちょっとしたアドバイスと、視点や思考をすこし変えるだけで一気によくなります。ぼくがきっかけで旦那さんの写真が良くなって、写真にうつるあなたも変わっていたら、死ぬまえにとてもいいことをしたような気がします、このペースなら天国に行けるんじゃないかな、写真の神様のそばにいるのは絶対に嫌だけど。
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