1歳半の子どもを遊ばせるのに、おもちゃは必要ない

育児中、「子どもがひとり遊びをしてくれないのでずっと相手をしなくてはいけない」「どうやって子どもを遊ばせたらいいかわからない」と悩むママやパパは少なくありません。解決策のひとつはオモチャを買い与えることですが、下田美咲さんは「あまり買う価値がない」と感じているようです。下田さんはどうやって子どもを遊ばせているのでしょうか?

読者の方から「毎日どうやって子どもを遊ばせたらいいのか分からないです。下田さんは何をして遊んでいるんですか?」と訊かれることが多々ある。保育園等に通わせず、毎日子どもとマンツーマンで接していると、ネタ切れを感じて煮詰まるお母さんは多いらしい。

それから「子どもが一人遊びをしてくれないため、家事ができなくて困っています」「料理をしているときも、一人で遊んでくれずに足にまとわりついてくるから料理ができません」というような相談も多い。

そこで今日は、私の中にある【子どもをどう遊ばせるか論】について語ってみようと思う。

内容が遊びっぽいかどうかはどうでもいい

まず、息子を遊ばせるにあたって私が考えていることは基本的には1つだけで【身体能力がアップする動作をさせよう】ということ。

家で遊ぶにしても、公園で遊ぶにしても、児童館などで遊ぶにしてもそうで、私の心はいつだって1つ。「子どもにとって遊ぶことの意味は身体能力をあげることだ」と思っているから、それさえ果たしていれば良くて、内容が遊びっぽいかどうかはどうでもいいと思っている。

身体能力をアップさせる動作というのは、例えば筋肉を使うような動き。歩く、のぼる、おりる、よじ登る、くぐる、またぐ、など。そうやって筋肉を使えばその分だけ筋力が育ってやれることが増える。とくに足元が不安定な場所は良さそうに思う。バランス感覚が養われそうだし、転ばないように気をつけることで体幹が鍛えられると思う。

それから、手を使う作業もいい。手を使う時は大体頭も使うから、神経が刺激されて脳が発達していきそう(な気がする)。

息子を見ていると、幼い子どもはいろんな動作をすることによって、自分の体の使い方について気がついていくんだなぁと思う。だから「これは人間として生きていく上で、いい訓練になりそうだ」と思いながら、いろんな動作をさせている。

とくに重要視していること

ちなみに、一説によると「人体は脚を鍛えることで手先が器用になる」らしい。

それを知ってからは、とくに脚を使わせることを重要視していて「こうやって脚を使うことで、将来の床上手に繋がるんだよ!男の子は手先の器用さが超大事だから、いっぱい脚を使おうね!」と思いながら、お散歩するときはなるべく険しい道を選んでみたり、自宅の階段は自分の脚でのぼりおりさせるようにしている。(落ちないようにサポートはしている)

また、直接的に指先を使うような行為も、息子を見ていると頭がフル回転していそうな様子で、すごく脳を使っている感じがするから、いい遊びだと思っている。

たとえば食事。私は息子の食事については、食べるための食事と、食事風の遊びがあると思っていて、ぜんぜん食べ進んでいなくても、一生懸命に箸やフォークや手で食べものと向き合うことは神経を刺激する行為として有意義だと思うから、何時間でも見守るようにしていて、遊び食べタイムだけでも毎日かなりの尺になっている。

「食事は一定の時間を区切って、生活リズムを作りましょう」というのが一般的な教育論であることは知っているけれど、「こんなに集中して取り組んでいることを、途中でやめさせる必要性がわからない」と思うし、「こんなにも熱中して全力で頭を使って取り組んでいて、いかにも発育に良さそうなのに、中断させるなんてもったいない」とさえ思う。

あとは、小物の出し入れをするのも、いい遊びになる。物が詰まった引き出しや、救急箱など小物が詰まったボックスは息子の大好物で、与えるとすごく夢中になる。

オモチャは必須アイテムではない

ちなみにオモチャに関しては「あまり買う価値がない」と感じている。少なくとも必須アイテムではない。

というのも、結局、子どもにとって興味がそそられるのは"初めて触るもの”だから。

それがオモチャだろうとオモチャじゃなかろうと未知との遭遇には基本的に興奮をするし、一定の時間は夢中になって遊ぶ。

で、ポイントは「一定の時間」というところ。つまり、それが何であれ、その興味は長続きしない。すぐに飽きる。

で、飽きるまでの速度は何でも一緒。子どもを夢中にさせる工夫が盛りだくさんなオモチャだからといって長持ちするわけでもない。

親としては気合を入れて買うような大きな物だろうと高級オモチャだろうと、そこはもう本当に容赦なく、小1時間で飽きる。その飽きの早さときたら、チャラい男が女に飽きるスピードよりも早い。ワンナイトラブよりも呆気ない。いかなるオモチャも1時間くらいすれば新鮮さを失い、もう見向きもされなくなる。

だから、親としてはオモチャは厄介。

たとえば救急箱のような日用品は、息子に飽きられても本来の用途があるから邪魔にならない。だけどオモチャの場合は「子どものオモチャ」以外の用途がないから、買ったそばからどんどん「明日のゴミ」が増えていく感覚になる。なんだかなぁ、と思う。

あくまで思い出作りの一環

そんなわけで、私の中には「家で1人遊びをしてもらうために」という目的でオモチャを買い与えるという発想は無い。

もちろん定期的にオモチャを買うことはあるのだけれど、それは幼い息子とオモチャ屋さんに行って一緒にオモチャを選んで買うという子育ての醍醐味を味わうためにやっているだけで、あくまで、息子や旦那さんとの思い出作りの一環。どんなオモチャを買うときも「これで明日からの育児が変わるぞ」などという期待は持っていない。

一瞬で飽きられることは前提としつつも、「それでも、これで遊ぶ息子が見てみたい!」という意欲で、一瞬のリアクション見たさに買っているから、完全に自己満足のためで、趣味。

だから、なんだかんだでオモチャはそれなりの数を所有しているのだけれど、ここ最近で息子が一番ハマっていたものは何かと言えば、炊飯器の内釜としゃもじだった。

何が楽しいのかは分からないけれど、ひたすらしゃもじで内釜を叩くことに夢中になっていた。これに関しては1週間くらいハマって、毎日カンカンしていた。なんて珍妙な生き物だろうと思い、可愛くてしょうがなかった。

それから、フライ返しも息子の心を掴んでいた。というか、これは未だに続いていて、かれこれ3ヶ月くらいはハマっているから驚異的。小さい鍋とセットで渡すと、ずっとフライ返しで鍋の中を突き回しているし、1日に何時間かは片手にはフライ返しを持っている状態で過ごしている。あと鍋の蓋も好き。何度分解されたことか分からない。

「ずっと同じ女と遊び続けてたら飽きるよね」
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コメント

akizo9 ほんとこれっす…「というのも、結局、子どもにとって興味がそそられるのは"初めて触るもの”だから。」 2ヶ月前 replyretweetfavorite

Ayame567 いろいろ同感! 子ども目線だし…ちょっと見直した&感心した(上からですみません)。 2ヶ月前 replyretweetfavorite

inaka_free213 いつも本質をとらえた考え方をしていて、面白いなあ…✨ 2ヶ月前 replyretweetfavorite

shimodamisaki 息子を遊ばせるにあたって私が考えていることは基本的には1つだけで【身体能力がアップする動作をさせよう】ということ。 🆕 2ヶ月前 replyretweetfavorite