☆疑似元号「戦後」
戦後編の最初に、ぼくはこんなことを書いていた。
【「戦後生まれ」という言葉があります。「戦後10年」「戦後20年」という言い方をしますね。これは“戦後”という新しい元号にかわったと理解する方がわかりやすいのではないだろうか?】
もちろん、元号に「戦」なんて物騒な漢字を使うはずはないけどね。でも、体感的な元号は、
昭和(20年)→戦後(44年)→平成(31年)→令和
…とした方がしっくりくるんじゃないだろうか?
だから、平成になると、その前の疑似元号である「戦後」という重しがとれた。おかげで気分が軽くなる一面もあれば、大切なことを忘れてしまう一面もある。
引用した文章は平成に改元された年に書いたものだ(その後、まさか自分が元号の本を書くことになるとは思わなかったなあ)。今回の改訂は令和に改元される年だが、考えは変わっていない。なので、そのまま残している。
☆カロリーにビックリ
さて、終戦直後は食糧難だった。そういうのはドラマや映画で何度も見ている。前回の本では、
【このころ、日本人の一日の平均摂取カロリーは、わずか1449キロカロリーだったという計算がある。戦争が始まる前の昭和13年ですら2000キロカロリーはあったのだ。それが1449キロカロリー。ちなみに、現代の日本人は平均2500キロカロリーを取り、やれリンゴだ、ユデタマゴだ、ダンベルだとダイエットに明け暮れている】
と書いた。
今回、この文章を直すにあたって、
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