身体の「自然治癒力」を活用して、心をいやす

「敏感気質(HSP/HSC)」の第一人者・長沼睦雄先生が10代(と、そして大人)に贈る、心の疲れをラクにする方法。朝起きると「また一日が始まる」と、どんよりした気分になっていませんか? 人間関係、勉強、家族、容姿…ストレス社会で生き延びる技術を紹介します。『10代のための疲れた心がラクになる本』をcakesで特別連載!(毎週火曜・金曜更新)

第5章 傷ついた心との向き合い方

「自分はこの先どうなっちゃうのか?」と不安になったら

 心のつらさが積もり積もって身体症状として出た場合は、医師に診てもらわなければなりません。
 ただしそのときは、診察する対象が科ごとに分かれているような大きな病院に行くよりも、子どものころから診てもらっているかかりつけのお医者さんに相談することをお勧めします。
 困っている状況を、気軽に話せることが大事だからです。そのかかりつけ医の対応できる範囲を超えている症状のときには、「こういう専門の医師のところでしっかり診てもらうといい」と紹介してくれたりするはずです。

「自律神経の乱れは薬では治せない」といいましたが、自律神経失調症でも、大人の場合は薬を使うことがよくあります。
 睡眠導入剤で眠りやすくする、抗不安薬で強い不安症状をやわらげる、ホルモン剤でホルモンバランスを調整する、などの方法もあるのです。
 しかし、成長期真っ盛りの10代の場合、いろいろな薬を多用することは望ましいことではありません。薬には副作用がつきものですし、ホルモンバランスが激しく揺れている成長期は、薬剤反応に対しても身体が非常に敏感なのです。ですから、できるだけ薬を使わないで対処するほうがいいのです。

 基本的に、思春期の君たちが自分から「医者に行く」と言うことはあまりないのではないかと思います。親御さんが判断され、連れていかれるかたちがほとんどじゃないかな。
 そうはいっても、何もかも親まかせ、医者まかせにしてはダメです。最低限、この章に書いてあることくらいは事前情報として知っておいてください。
 家族がどんなに親身になって心配してくれても、君の体調、君の心の状態、そのつらさ、苦しさは、君にしかわからないのです。
 自分の状況をどうにかしたかったら、「自分事として、主体的に向き合う」意識をもちましょう。早くラクになるためには、それがいちばん大事だということを、忘れないでいてください。

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10代のための疲れた心がラクになる本

長沼 睦雄

「敏感気質(HSP/HSC)」の第一人者・長沼睦雄先生が10代(と、そして大人)に贈る、心の疲れをラクにする方法。朝起きると「また一日が始まる」と、どんよりした気分になっていませんか?人間関係、勉強、家族、容姿...ストレス社会で生き...もっと読む

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