日本は、千島列島は放棄しましたが、北方領土は放棄していません。

外交がここまでわかりやすく理解できるとは! と話題の『高校チュータイ外交官のイチからわかる!国際情勢』から特別連載中の今回の記事は、「13領土問題ー国と国との「ささくれ」」前中後編の中編です。非常にデリケートな問題を含む領土問題。本編では「北方領土」について解説します。

北方領土とはそもそも?

 ここからは、日本が抱える二つの領土問題の話に移ります。まずは、北方領土から。

 北方領土は、択捉島、国後島、色丹島、歯舞群島の四つで構成され、その北には、千島列島と呼ばれる島々があります。

 日本では「北方領土」という呼び方をしますが、ロシアはそうは呼びません。「北方領土」という呼び方そのものが、日本の北の方の領土という意味なので、もしロシア人がそう呼んでいるとすると、あたかも日本の領土だということを認めてしまっているようなことになるからです。

 ロシアは、北方領土のことを、「南クリル諸島」と呼んでいます。クリル諸島というのは千島列島のことです。彼らから見ると、北方領土はクリル諸島(千島列島)の南にあるので、このように呼んでいます。

北方領土問題では、この「千島列島」とはどこからどこまでなのか、ということがとても重要なポイントとなります。

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高校チュータイ外交官のイチからわかる!国際情勢

島根玲子

貧困、移民、難民、食料、エネルギー、関税、自由貿易、核兵器……etc.やりすごしている重大問題丸わかり! 元コギャル外交官が明快解説する『高校チュータイ外交官のイチからわかる!国際情勢』から特別連載!

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