“いい子キャラ”“お人よしキャラ”が危ない
最近は、人から「嫌われたくない」という気持ちが強くて、自我が出せなくなっている人がたいへん増えています。つまり、「自分がない」人、その予備軍の人が増えているということです。
君はこんなことを思っていませんか? こんな特徴が複数あるという人はちょっと危険です。
□ 本当の自分が出せないので“キャラ”を作って仮面の自分を演じてしまう
□ 人の頼みを断れない
□ 親に逆らえない
□ 自己主張するより、相手の気持ちに合わせるほうがうまくいくと思う
“キャラ”を作って仮面の自分を演じるとは、ウソの自分の姿を見せて人をだまそうとしているわけではないのです。なんとなく、自分にはそういうものが求められているのだろうな、と考える。空気を読みすぎるようなところがあって、根がまじめなタイプの人に多く見られます。
ぼくが見ている感じでは、学校や家庭で“いい子”と言われてきている人や、周りから“お人よし”と言われるような人が、気づかないうちに、いろいろなストレスをため込んでしまうケースが多いようです。
勉強もでき、人間関係でもとくに問題がなくて、みんなから信頼されているしっかり者の人が、突然、具合が悪くなって学校に行けなくなるとか。
周りから「どうしてあの子が不登校になるの?」とびっくりされますが、本人はそれまで長い間ずっと「自分は“いい子”でありつづけなくてはいけない」という想いをかかえていた。作られた自我と、本当の自分との間で、もう自分が保てなくなってしまうのです。
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