セックスを愛の証明ではなく、手段だと思えば人生は楽になる

沖縄に着いた、ユウカと晶。フェリー降り場から無一文でどうやって晶の実家に向かうのか? 晶には策があった。

まだ、船上に朝の空気が漂うころ、那覇港についた。

真横から指して来る朝の太陽光は、昼間の陽光よりもずっと強く顔を照らしてきて、南国らしい強烈な紫外線を感じて、ユウカは慌てて光を手で遮ろうとした。

しかし、晶はそんな強烈な紫外線もお構いなしにどんどんと甲板を進んでいき、タラップ附近で、船と港がドッキングされるのを待っていた。

ユウカが晶に追いついて、沈黙でいるのも無愛想に感じて話しかけた。

「やっぱり、沖縄って暑いわね」

「まだ3月だからそうでもないわよ。たぶん昼過ぎから雨も降るから、今日は寒くなるんじゃないかな」

沖縄出身の晶のいう寒さがどの程度のモノか計りかねたが、ユウカは意味もなくうなずいた。

フェリーの甲板から見える沖縄は、本当に海に浮かぶ孤島で、この島地以外に陸地らしいものを視界の範囲に見つけることはできなかった。

早朝、ほとんど風のない時間帯だったが、一陣の風がフェリーを駆け抜けた。
本州近郊の海とちがって潮の香りはほとんどしない。 太陽に熱せられた厚い空気の塊がうわっと押し寄せてきて、ユウカたちを一瞬包み、すぐに開放した。

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結婚できない2.0〜百鳥ユウカの婚活日記〜

菅沙絵

友人たちが彼女につけたあだ名は「レジェンド・ユウカ」。結婚市場に残された最後の掘り出し物という意味だと説明されたが、たぶん揶揄する意味もある。妥協を知らない彼女が最後にどんな男と結婚をするのか、既婚の友人たちは全員興味深げにユウカさん...もっと読む

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