書籍化しました!
“よむ”お酒(イースト・プレス)
本連載『パリッコ、スズキナオののんだ? のんだ!』が本になりました。
その名も『“よむ”お酒』。
好評発売中!
ひとり飲みや、晩酌のお伴にぜひどうぞ
0は0、1は無限
パリッコ(以下パリ) 「のんのん」が始まって、すでに10本もエッセイが公開されたみたいです。
スズキナオ(以下ナオ) すごいペースじゃないですか。
パリ 読むほうもうんざりするペースですよね。
ナオ はは。「のんだ? のんだ!」また飲んだのかよ! っていう。
パリ もうつきあってらんないよ!
ナオ でも逆に、頻繁に更新されるからこそなんとなく存在を知ってくれたような人もいるっぽいですし。
パリ そうか、マイナスだけじゃない。
ナオ 楽しみにしてくれているという話も聞きましたよ。1回聞いた。
パリ 1回も!
ナオ 0回じゃない。これ、本当にすごい差ですよ。例えば、生命が0の星と1の星。1の星が見つかったらすごい発見ですからね。
パリ 1には無限がありますね。勇気が出てきました!
ナオ ただ、このペースで酒のことを考えていったら、終わる頃にはもう酒に飽きてるんじゃないかと。
パリ 漫画の主人公の顔が連載中にどんどん変わっていくような感じで、いつのまにか酒の話全然しなくなってたら笑えますね。
ナオ こち亀の両さんみたいなね。
パリ 「今回は電車内でのマナーについて一言」。
ナオ 「若者が足を開いて座っていてけしからん!」って、普通に。
パリ 一応、飲みながらは書いてて、それでいいと思っちゃってる。
ナオ 飲んで書いてれば大丈夫っていう。
酒ドリブル
パリ しかしこれだけのペースだと、当初はもうちょっといろいろと深い考察なんかもできたらとか思ってたけど、何も考えられらないですね。反射神経で書いてるような感じ。
ナオ わかります。「酒と〇〇」っていうお題を与えられて、「えーと、こんな話がありましたねー」って語りだすような。
パリ 「すべらない話」じゃなくて「思い出した話」。
ナオ 「前にあった話」。いっそあれなのかな、もう、お題を無茶にひねった方がいいのかな。「酒とドリブル」とか。
パリ ははは。体動かす系と酒って、「最後吐く」ってことしか思い浮かばないです。
ナオ 「酒とドリブルは別々にしようね!」っていう結論しかない。
パリ あ、でもそこから連想していけばいいのかな。例えば「ドリブルのように飲む」。
ナオ 「酒ドリブル」、ハシゴ酒の新しい呼びかただ! パリッコさんだったら上野の立ち飲みストリートを、「カドクラ行って、肉の大山行って、あっち行って、こっち行って」って、酒ドリブルで駆け抜けるでしょう。「すごいスピード!」っていう。
パリ 酒で駆け抜ける!
ナオ めちゃくちゃドリブルうまいですよ。
パリ ただし、本当のドリブルはめっちゃヘタクソ。
ナオ ね。
パリ 「あ、また変なほう蹴っちゃった!」酒のドリブルでもそういうやついそう。
ナオ いそういそう! 1軒目で飲みすぎちゃってゴールまで行けないっていう。
パリ そもそもゴールどこだろう。
ナオ 家かな……いや、布団だ!
パリ ゴォォオオル! スヤスヤ……。
ナオ ははは。
パリ 意外と広がるもんですね。
ナオ そうっすね。ってふうに、無理やり広げていかないともう続かない感じではありますが、酒センスが鍛えられそうなことは確かです。
パリ セン酒がね。
ナオ はは。セン酒っていう時点ですでにセンスがじじい。
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