10代は友だち関係に過敏になる時期

「敏感気質(HSP/HSC)」の第一人者・長沼睦雄先生が10代(と、そして大人)に贈る、心の疲れをラクにする方法。朝起きると「また一日が始まる」と、どんよりした気分になっていませんか? 人間関係、勉強、家族、容姿…ストレス社会で生き延びる技術を紹介します。『10代のための疲れた心がラクになる本』をcakesで特別連載!(毎週火曜・金曜更新)

10代は友だち関係に過敏になる時期

 10代の君たちにとって、友達との関係(とくに同年代の同性の友だちの存在)が何よりも大事だというのは、成長のプロセスからして自然ななりゆきです。
 子ども時代には、いちばん信頼のできて大事な存在は親ですが、10歳ごろから「自我」が芽生え始めると、心の自立が始まります。
「自分は自分だ」という意識の上で親離れが始まります。
 そして同年代の共感しあえる相手に親近感をいだいて接近していきます。
 毎日顔を合わせ、親には理解してもらえないことも話せる。わかってもらえる。いろいろ共感でき、刺激を受け、一緒に泣いたり笑ったりして多くの時間を過ごすわけですから、友だちが大事な存在になるのは自然なことです。

 ただ純粋に仲がいいだけでもいられません。
 この時期は「自分とは何か」「他者とは何か」ということを考え、「ほかの人の目」を意識するようになり、「自分は人からどう見られているのか」ということに非常に敏感になります。
 自分と他者を比べる気持ちも芽生えます。
「あの子はかわいい。それに比べて私は.....。あの子はお金持ち、それに比べてうちは.....」
「英語も数学もあいつよりおれのほうができる」
 劣等感をもったり、優越感をもったり、うらやましさ、ねたましさ、いろいろな感情をいだきます。
 思春期はホルモンの影響で気分がコロコロ変わりますし、脳に抑制する力がまだ備わっていないので、その感情が暴走してしまったりもします。
 同年代同士の友だち関係は、安定した友情とは言いがたく、何かトラブルが発生しやすいのです。
 とくに、ネットでつながっているときは、会って面と向かっている時よりも、短絡的な言葉の暴力で、人を傷つけやすくなるものです。

この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

10代、そして大人の方へ。ストレス社会で生き延びる技術を精神科医が紹介。

この連載について

初回を読む
10代のための疲れた心がラクになる本

長沼 睦雄

「敏感気質(HSP/HSC)」の第一人者・長沼睦雄先生が10代(と、そして大人)に贈る、心の疲れをラクにする方法。朝起きると「また一日が始まる」と、どんよりした気分になっていませんか?人間関係、勉強、家族、容姿...ストレス社会で生き...もっと読む

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード

コメント

shigekey "自分とは外側にあるものではなくて、自分の内側にあるものです。 いい友情関係も、自分の内側を大事にすることで育っていくのです。" https://t.co/20V913CGjY 6ヶ月前 replyretweetfavorite

yomimonocom 「自分という存在の価値を、友だちとのつながりに見出そうとしてしまう」 長沼睦雄医師による連載「」がcakesにて公開! https://t.co/NxLVs5QxsK 6ヶ月前 replyretweetfavorite