幕末・維新は、ドラマでも小説でも漫画でも雑学本でも、一番人気がある所だ。ぼくは過去に何冊か日本史の本を書いているが、やはり幕末・維新の箇所では力が入った。そういえば、幕末のドラマも書いたことがある。
三百年続いた徳川の時代が終わり(同時に、七百年近く続いた武士の時代が終わり)、日本が世界に呑み込まれるか、世界に進出していくかを模索する激動の時代だ。坂本龍馬を始めとする魅力的な人物もたくさん登場する。時代の激流に巻き込まれた人々の、胸熱なエピソードや、悲劇的な出来事もいっぱいある。
もちろんそれらが人気の理由なのだが、それだけではない。
以前、他の本でだが、明治元年(1868)に幕末・維新の重要人物は何歳だったのかを調べてみたことがある。
現在と同じ満年齢に換算してみた。明治を見ることなく亡くなった人物は、もし彼らが生きていたら何歳で明治を迎えることになったかも、( )で加えた。こうなる。
27歳 伊藤博文
28歳 (久坂玄端)
29歳 (高杉晋作)
30歳 山県有朋・後藤象二郎・大隈重信
31歳 三条実美
33歳 井上馨・福沢諭吉・(坂本龍馬)
34歳 (橋本左内)
35歳 木戸孝允
38歳 大久保利通・(吉田松陰)
41歳 西郷隆盛
43歳 岩倉具視
44歳 大村益次郎
45歳 勝海舟
cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。