脳化社会、都市化ということでここまで説明してきたわけですが、しかしそれだけではどうしても解けない問題があることに気がついてまいりました。それは何かと言いますと、表現としての身体という最初からの問題です。
自然の身体が禁止されるのは、都市化だから当然である。しかしずっと禁止だけかというと、例えば江戸という社会を考えてみますと、どうも違うということがわかります。その違う部分は何か。それが首から上と首から下の問題です。考えてみると、なぜ首から上と首から下が、脳の中の割り付けで切れているのか。チンパンジーは切れていますが、ネズミじゃ切れていません。