松井博
夫は妻の応援団長! そしてみんな「ノマド」になる【第14回】
学生時代には、勉強ができるのはたいてい女のほうです。ところが、何故か社会に出ると立場が逆転し、男が「一家の大黒柱」として生活費を稼ぎ、女性は働いてもあくまで家計の足し、といった位置付けなのです。しかし、そんな時代も終わりが近づきつつあるようです。
「 Bread Winner」という言葉があります。 Bread Winner とは「大黒柱」、あるいは「稼ぎ頭」といった意味合いで使われる言葉です。文字通り、パンを勝ち取って家に持って帰って来る人です。アメリカでもずっと長いこと、「 Bread Winner」と言えば男のことでした。しかし、男が家計の大黒柱足る時代は急速に終わりを告げつつあるのです。
ここにショッキングなデータがあります。Pewリサーチセンターによると、アメリカの40パーセントもの世帯で女性が単独で家計を支えているか、女性のほうが稼ぎ頭となって家計を支えているというのです。これはすでに2年前のデータですから、現在は更に増えているでしょう。
なぜこうなった?
主たる稼ぎ頭として家計を支える女性が増えたのには、いくつかの要因が考えられます。
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この連載について
松井博
現在、IT革命によって世の中の仕組みが急速に変わりつつあります。産業、政治、就労、コミュニケーション…… 影響を受けない分野はありません。未来はどうなっていくのか、こうした時代が私たちにどんな選択を迫ってくるのか、元アップル管理職の松...もっと読む
著者プロフィール
作家・経営者。2009年まで米国アップル本社勤務。著書に『僕がアップルで学んだこと』、『企業が「帝国化」する アップル、マクドナルド、エクソン~新しい統治者たちの素顔 』、『10年後の仕事のカタチ10のヒント シリコンバレーと、アジア新興国から考える、僕達の仕事のゆくえ』などがある。現在はクパティーノで保育園事業も手がける。
Twitter: @Matsuhiro
ブログ: まつひろのガレージライフ
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