HSCは、みんながみんな内向的ではない

「すぐにびっくりする」「うるさい場所を嫌がる」…。5人に1人といわれる敏感気質(HSP/HSC)のさまざまな特徴や傾向を解説。HSCの子を育てる親向けに、「敏感である」を才能として活かす方法を紹介します。『子どもの敏感さに困ったら読む本』をcakesで特別連載!(毎週木曜更新)

みんながみんな内向的ではない

 敏感で感受性の強い人というと、「内気で引っ込み思案」「神経質」「小さなことを気にしすぎ」といったイメージでくくられやすいのですが、必ずしもそうとは限りません。
 HSS(High Sensation Seeking ハイ・センセーション・シーキング)といって、刺激を追い求めるのが好きなタイプの人もいます。
 その特徴はというと、

・好奇心旺盛で新しもの好き
・冒険好き、刺激を求める
・退屈さを嫌う

 HSP全体の中では、いわゆる内向的なHSPタイプが7割、外交的なHSSタイプが3割くらいだといわれています。
 一見、HSPとHSSは対照的なように見えますが、その両面を併せ持つ人もいます。大人では対外的にはHSSの面を出すけれども、ひとりになると本来のHSPに戻ります。子どもでは逆に、外ではHSPの面が出て、家では安心してHSSになったりします。

 私は、「子どもがHSCかどうか」を気にしすぎるよりも、刺激に対する反応の仕方で、HSP的な要素、HSS的要素がどのくらい強いかという視点で見てみるといいのではないかと思っています。
 気質のあらわれ方の違いで、こんな分類ができます。

タイプA【HSP(+)/HSS(+)】
・神経が高ぶりやすい
・刺激に圧倒されやすい
・移り気で飽きっぽい
・新しい経験は求めるが、動揺することや危険は冒したくない

タイプB【HSP(-)/HSS(+)】
・好奇心に満ち、やる気がある
・衝動的で、すぐに危険を冒す
・退屈しやすい
・状況の微細なことにはあまり気がつかないし、興味がない

タイプC【HSP(+)/HSS(-)】
・内省的で静かな生活を好む
・衝動的なことはしない
・危険を冒さない

タイプD【HSP(-)/HSS(-)】
・好奇心があまり強くない
・内省的でもない
・ものごとを深く考えず、淡々と生活している

 こうして見てみると、HSP度も低く、HSS度も低いと、好奇心もあまりなく、ものごとを深く考えることもしない、ちょっとつまらないタイプの人間になってしまうことがわかります。敏感な資質があるということは、とても魅力的なことではないでしょうか。

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子どもの敏感さに困ったら

長沼 睦雄

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