なぜ、ヨーロッパの都市は城壁で囲うのか?

都市とは何か? それは中世ヨーロッパの都市を見るとわかる。必ず周辺を四角く区切り城郭で囲い、道は敷石にする。このルールとは、都市の中に自然のものはおかないというものである。人工物だけにする。人工物とは、我々が意識的に作り意図的に置いたものである。では、都市化が進めば、何が起こるか? 意識されないもの(自然)はことごとく排除されていくのである『ヒトはなぜ、ゴキブリを嫌うのか?』掲載第6弾!

 都市がどういうものかをごく図式的に書いてみますと、大陸はどこでも同じですが、四角の中に人が住むところです。日本ですとご存じのように最も古い形で都市ができてくるのは吉野ヶ里のような堀で囲まれた空間ですが、それがきちんと成立いたしますのは平城京、平安京です。日本は不思議なことに城郭を置いていませんが、大陸諸国では必ず周辺を城郭で囲う。その内部が都市です。

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ヒトはなぜ、ゴキブリを嫌うのか?

養老孟司

スマホやPCが必需品となった現代人は今、気づかないまま大きな落とし穴に突き進んでいる。どんな落とし穴なのか? そのサインは、突然、台所や部屋に現れるゴキブリを忌み嫌う心理の奥底を読み解くことで浮かび上がってくる。なぜ、あれほどに嫌うの...もっと読む

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