HSPは遺伝なの?
HSPは遺伝なのかと聞かれることがあります。
遺伝的なものはあると思います。無関係でないことはたしかですが、それがはたして遺伝であらわれているものなのか、育ち方、すなわち環境によるものなのかはよくわかりません。
敏感さは個々の感覚によるものですし、どの遺伝子と関係するといえるものでもないので、何からきているかを特定することがむずかしいのです。
また、これまで挙げてきた特徴を見ると、HSP、HSCは内向的なタイプ(慎重派)のように思いますが、外向的で刺激を追い求めたがるタイプの人もいるのです。
真逆のように思えますが、実はちょっとした違い。刺激に対する好奇心のほうがまさっていれば、どんどん強い刺激を求めていきたくなります。でも、刺激を強烈すぎるなと感じて脳が抑制をかければ、刺激から自分を守りたくなります。
HSP全体のなかでは、内向的なタイプが7割、外向的なタイプが3割くらいといわれていますが、ぼくは両方の資質がまじっている人がけっこういると感じています。
子どもでは、外ではすごくおとなしいのに、家に帰ると活発になるパターンがよく見られます。いわゆる〝内弁慶〟タイプ。こういう子は、外では内向的、家では外向的な資質が出るのです。
大人の場合は逆で、外では外向的でとても活動的な姿を見せ、ひとりになると内向的な面が強くなる人が多いようです。
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