ワタナベアニです。最近気づいたことなんですが、自分の写真がほとんどありません。毎日たくさん撮りますが、そこに自分は写っていないのです。どこかに旅行すると、全員が写っている記念写真を撮るのが普通だと思いますけど、HDDにある写真に写っているのは、「俺以外の人」だけです。
つまり、自分はカメラのこちら側にいて、向こうには行かないということ。見た目が不細工であるというコンプレックスはさておき、自分がそこにいたという記録は、画面に写っていなくても、写真を撮ったのが自分であると置き換えることができます。
そこで写っている人の視線が重要になります。その人がこちらを見ている目に自分の存在を残さないといけないからです。たとえば、小さな子供がカメラを見上げている写真には、ちゃんとお母さんというカメラの向こう側の存在が写っているのです。
反対に言うと、写っている人も写す人を見つめていたんだと、自分を見て初めて気づくのかもしれません。
cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。