写真で話そう

撮影者の記録も写真には残すことができる

写真を撮影する人には、とある宿命があります。しかし、考え方を少し変えれば、その宿命からも逃れられるかもしれません。

ワタナベアニです。最近気づいたことなんですが、自分の写真がほとんどありません。毎日たくさん撮りますが、そこに自分は写っていないのです。どこかに旅行すると、全員が写っている記念写真を撮るのが普通だと思いますけど、HDDにある写真に写っているのは、「俺以外の人」だけです。

つまり、自分はカメラのこちら側にいて、向こうには行かないということ。見た目が不細工であるというコンプレックスはさておき、自分がそこにいたという記録は、画面に写っていなくても、写真を撮ったのが自分であると置き換えることができます。

そこで写っている人の視線が重要になります。その人がこちらを見ている目に自分の存在を残さないといけないからです。たとえば、小さな子供がカメラを見上げている写真には、ちゃんとお母さんというカメラの向こう側の存在が写っているのです。

反対に言うと、写っている人も写す人を見つめていたんだと、自分を見て初めて気づくのかもしれません。

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ワタナベアニ

写真家・ワタナベアニさん。年中無休、四六時中、カメラのシャッターを切り続けています。この連載ではそんなワタナベアニさんのライフワークともいえる、ポートレート写真を掲載していきます。レンズのむこう側で写真家は何を思っているのか、その様子...もっと読む

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thinktink_jp "最近気づいたことなんですが、自分の写真がほとんどありません。毎日たくさん撮りますが、そこに自分は写っていないのです。どこかに..." https://t.co/uHQNu0X33q https://t.co/9M1fSJd4DA #drip_app 8ヶ月前 replyretweetfavorite