お礼は具体的な言葉を添えて
大切にしたい人への感謝の気持ちは、具体的に表明しないことには伝わりません。
たとえば、誰かにいい店に連れて行ってもらって、ご飯をご馳走してもらった時。
翌日に電話なり、今だったらメールなりでお礼を言うのは当然ですが、「美味かったです」だけでは足りません。
たとえば「あの餃子、めっちゃ美味かったです」といった具体的な言葉があったら、より効果があると思います。
「美味しかった」は、「ありがとうございました」「またよろしくお願いします」と同じくコピペの言葉です。
他の人にご馳走してもらった時にも、取り替えがきいてしまいます。
ご馳走してくれた人は、自分のお気に入りのお店を私に教えてくれて(情報の提供)、忙しい中で私を連れて行ってくれました(時間の提供)。その人が私に提供してくれた情報と時間は、100%私のためだけに提供してくれた大切なものです。
食事だけに限りません。ゆうべの会では何が印象に残ったのか、何が嬉しかったのか。一言でいいので、具体的な言葉を添えるのです。
私自身、包帯パンツの穿き心地を言っていただくにしても、「良かったです」より「蒸れなくて快適でした!」のほうが、ずっと実感が伝わってきますし、ありがたいです。
ゴムなし包帯パンツ(前開き) 通常価格:3,780円(税込)
「具体的な感謝」の一言がない人もたくさんいますが、つくづく残念だなぁと思ってしまいます。ちょっとした気配りだけで、次に会った時の印象が変わり、さらにその次にひろがっていくのに……。
同じやるならちょっと一工夫を。手間はたいして変わりません!
お礼の手段はその人との距離感で
お礼を電話にすべきかメールにすべきかは、今の時代は悩ましいところです。
電話だと、より細かいところまで感謝の気持ちを伝えられますが、相手の時間を予告なしに奪うことにもなる。
緊急性のない用件なのに遠慮なく携帯にガンガン連絡してくる人は、「ちょっとセンスないのとちゃいまっか?」と思ってしまいます。
一方で、メールやSNSは相手の時間を邪魔しませんが、テキストだけだと少素っ気ない―。
私の場合、仕事オンリーでお付き合いしている人へのお礼は、メールで、できるだけ早く入れます。
プライベートも混じった関係の人は「今電話しても大丈夫ですか?」とSNSなりショートメッセージなりで聞いてから、電話をかけるようにしています。
このあたりは相手の世代やキャラクター、自分との距離感、連絡する時間帯などさまざまな要因が絡みますので、一概には言えません。ただ、「お礼の気持ちを具体的に伝える」のが非常に重要であることは確かです。
かくいう私が、おごった相手から具体的に礼を言われるのが、嬉しゅうてしゃあない人間ですから!
当然のことながら、出会った人とその後つながる場合もあれば、一回こっきりでその後つながらない場合もあります。
その差は何かと言えば、やはり「お礼の内容」なのだと思います。
お礼をきちんとする方とは最初にご一緒してから何年も間をあけて再会しても、その時と同じ感覚でしゃべることができます。
2000年10月、日本橋三越のホールで包帯パンツのシリーズである「甲冑パンツ」のイベントをやらせてもらいました。有名な「天女の像」がある、あの荘厳で由緒正しいホールです。
その際、司会をお願いしたフリーアナウンサーの山田透さんは、まさにそんな方でした。
甲冑パンツ織田信長モデル(9504円税込み)
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