会社の飲み会【パリッコ】

今週からスタートの「のんだ? のんだ!」。リレーエッセイの第2回はパリッコさんによる会社の飲み会考です。会社の飲み会におけるあれこれ……あるあるネタ満載でお送りします。
なんだか気ぜわしい僕たちの毎日には、楽しくて、ちょっとホッとできる「お酒」が必要だ! 本連載はそんなお酒をこよなく愛するあまり、「酒の穴」というユニットを結成してしまったパリッコさんとスズキナオさんが、酒にまつわるアレコレをゆるーく、ぬるーく書いていくリレーエッセイです。過去の連載へはこちらから。

書籍化しました!

“よむ”お酒(イースト・プレス)

本連載『パリッコ、スズキナオののんだ? のんだ!』が本になりました。
その名も『“よむ”お酒』。
好評発売中!
ひとり飲みや、晩酌のお伴にぜひどうぞ


そのあとの缶チューハイがやっと美味しい

「会社の飲み会」という言葉に良いイメージを抱かない方は多いんじゃないでしょうか。

僕も長く会社員をしていたのですが、会社の飲み会には大きく2種類あって、最もオーソドックスであり、そして今こうして僕の文章など読んでいるタイプの方ならばどちらかというとあまり嬉しくは思わないのが、忘年会や新年会、その他さまざまなタイミングで催される、社員、または部署総出の飲み会ではないでしょうか。

社長の挨拶があり、声を揃えての大乾杯があり、新人であればあるほどより多くのグラスが空になっていないかと気を配らなければいけず、とはいえそんな緊張感からつい飲み過ぎて泥酔嘔吐する者あり、よくわからないきっかけでブチ切れるお局社員あり、上司から部下へのダメ出しあり、仕事のことでヒートアップして殴り合い寸前の言い争いありといった、阿鼻叫喚の地獄絵図。

以上すべて、僕がこの目で見たことがある光景な気がするのですが、とにかく自分にとっては恐怖でしかなく、極力存在感を消してやりすごし、1次回終了の一丁締めが終わったら風のように消え去って、急いでコンビニで缶チューハイかなんか買って、「あぁ、やっと酒が美味しい」ってなパターンが毎度のことでありました。

宴会芸

中でも最も苦痛なのが「宴会芸」の時間。 生前にそんなに重い罪を犯したわけでもないはずなのに、ていうかまだ死んでないのに、なぜこんな地獄の最深部に突き落とされなきゃいけないんだ、っていう、ナンセンス極まりない慣習。

たいがいは数人でカラオケかなんか歌ってお茶を濁すわけですが、そういう時に妙に張り切る若手社員がいたりして「おい岡山、出番だぞ!」「押忍!」かなんか言って前へ出て、逆立ちでビールを一気する毎度おなじみの芸を披露したりして、それ見て社長大喜び。……いや、「芸」ってさ、そういうんじゃないから! が、その岡山しかり、会社の宴会を心から楽しんでいるタイプの人々というのも確かにいて、そういう場面に触れるたび、「あぁ、ここは自分に向いている場所じゃないや」という思いが募り、やがて退社するに至ったわけですが。

この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

酒にまつわるあれこれをゆるーく、ぬるーく、たまに真剣に書き綴る。

“よむ"お酒

パリッコ,スズキナオ
イースト・プレス
2019-11-17

この連載について

初回を読む
パリッコ、スズキナオののんだ? のんだ!

スズキナオ /パリッコ

なんだか気ぜわしい僕たちの毎日には、楽しくて、ちょっとホッとできる「お酒」が必要だ! 本連載はそんなお酒をこよなく愛するあまり、「酒の穴」というユニットを結成してしまったパリッコさんとスズキナオさんが、酒にまつわるアレコレをゆるーく、...もっと読む

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード