前回、2歳前後の子どもの「イヤイヤ!」は、好奇心由来の主張や自分への苛立ち、そして退屈や拒否などの要求だから、「赤ちゃんは理由もなく発狂したりしないし、イヤイヤ期なんて言い方は失礼だと思っている」ということを書いた。「イヤイヤ!」は理由があるからこそ、適切なフォローをすれば大概の「イヤイヤ!」は収めることが可能だと感じている。
代案を提案しまくってみる
例えば、息子から「イヤイヤ!(やりたい!)」と言われた時は「どうにかして、やらせてあげられないものか?」と考える。
よくよく考えた結果「それは、どうフォローしても危険だからやらせてあげられない」という場合は、今やりたがっていること以上に他のことをやりたがってもらうことを目指して代案を提案しまくってみる。そうして他のことがやりたくなれば、そのイヤイヤは解決する。
一例を挙げてみると、少し前に息子がシャワーにハマった時期があった。一緒にお風呂に入ると、やたらとシャワーを握りたがり、一瞬でも握らせてしまったら最後、もう一生離さない勢いでシャワーをいろんなところに向けて遊ぶことに夢中になっていた。
シャワーを楽しむこと自体は問題ではないのだけど、いつまでもお風呂の中にいるのは危険なため、ある程度で切り上げてもらう必要があったのだけど、真正面から「もうそろそろ終わりにして出よう」と言っても「イヤイヤイヤ!!!」になってしまうから、困った。
そこで私は、お風呂上がりに飲んだら美味しいドリンク(冷たいお水)を浴室前にスタンバイさせておくことにした。そして、お風呂から上がってほしいタイミングで、冷たいお水が入っていることがわかるコップを見せるようにしたところ、息子はシャワーを置いてコップの方に駆け寄って行き、ごく自然にお風呂から出てもらえるようになった。
自分への苛立ちでブチギレているときは
息子が「イヤイヤ!(やりたいのに、やれない! この体、使い勝手悪い! ムカつく!!!)」と言ってブチギレている時は、「分かる——そりゃ、そうだよね——!!!!」と、まずは共感する。
それから「赤ちゃんの体って大変だよねー!!!」と労う。そして「だから、いっぱい食べていっぱい寝ていっぱい動いて、どんどん発育していこうね!」「サポートするから、頑張ろうね!」と応援する。
口だけではなくて実際に「いろんなことを早く楽しめるように、いかにして発育を促すか?」「何をすれば身体能力(筋力や神経や思考力)を鍛えることに繋がるか?」ということを常日頃から考えていて、遊び方などを工夫している。
親としては、ゆっくり育ってくれて全然いいのだけど、やりたいのにやれない悔しさから解放してあげるためには、発育を促すしかない。
暇を持て余して泣き叫んでいるときは
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