11 難民 のはなし── #カナダへようこそ
#WelcomeTo Canada
このツイッターのハッシュタグを知っていますか。カナダのトルドー首相が2017年1月に発信したものです。発信されたメッセージは、 「迫害やテロや戦争から逃げている人たちへ、カナダ人はあなたたちの信仰にかかわらず、みなさんを歓迎します」
そして付けられたハッシュタグが「♯Welcome To Canada(カナダへようこそ)」。
このツイートとともに、自らトロントの空港でシリア難民を出迎えた時の写真も一緒に発信されています。
トルドー首相は46歳と若く、188センチメートルの長身で、イケメン首相として人気です。2015年からカナダの首相を務めています。
トルドー首相のこのツイートは、たちまち15万回以上リツイートされ、その後も多くの反響を呼びました。また、トルドー首相の使った「♯Welcome To Canada」というハッシュタグも、すぐさま世界各地でひろく使われました。
彼はこう続けます。
「“Diversity is our Strength”(多様性は私たちの国の力)」
トルドー首相によれば、さまざまな人がいることで、カナダは豊かになっていくとのこと。
ちなみに彼は人種だけでなく、ゲイやレズビアンなどの人にも寛容です。トロントで行われたLGBTパレードには家族で参加し、道ゆく人と気さくにセルフィを撮る姿も反響を呼びました。
このようにトルドー首相は、多様性を国の力と考えています。
でも、世界は今、彼のような考えを持つ人ばかりではありません。世界の各地で、難民や移民に「NO」を突きつける動きが広がっています。
でもいったい、なぜこんなことが起きているのでしょうか。
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