「好き嫌い」をはっきりさせよう。
「好き」だけを選んでいこう。
本当は好きではないのに、その本心にすら気づかないまま、あることをしつづけている。
そういう人、けっこう多いと思います。
僕も40年以上、そうでしたから。
たとえば接客、営業、残業、部下指導や家事、料理、育児、早起き、勉強、働 くこと、嫌いな人と会うこと、通勤電車に乗ること、いい人でいること……etc.
時間は有限です。人生は有限です。
改めてこの事実を突きつけられると、
「本当は好きではないこと」をしている場合ではない、
そこに時間やエネルギーをついやしてる場合じゃない、
と思うのです。
自分の好きなこと、したいことしかしない。ワガママと言われても。
こういう生き方を選ぶと、今までは隠れていた(あるいは、ひた隠しにしてきた)自分の好き嫌いが、はっきりしてきます。
どうしよう、「本当はしたくないこと」が、わかっちゃった!
でも、それをするのをやめたら人から嫌われるな……、それは怖いな。
今まで周りにいた人たちが遠ざかってしまいそう……、それはさみしいな。
それ以前に、やらないわけにはいかないし、代わりにやってくれる人もいない し、それをやめたら、そもそも生きていけない……、ありえないし、しかたない。
怖い、さみしい、それはわかります。
でも、自分の「好き嫌い」をはっきりさせることで、
初めて「楽しい夢」が生まれ、そして勝手に叶っていくんです。
第一に、したくない仕事は、もうしなくていい。
そして第二に、「別にやってもいいですよ」程度の仕事も、もうしなくていい。
本当に好きなこと、したいことに「やってもいいですよ」が混ざると、墨汁が混ざった水のように、自分自身が濁ってしまうのです。
それをやめる勇気です。死ぬほど怖いですよ。
これは「キライな仕事はとっととやめましょう!!」ということではなくて、そもそもその「仕事」の中でホントはイヤな作業や言えないことなどがあるのをガマンしてませんか? ということ。
まずはそちらの小さいことからガマンをやめてみよう! ということ。
そうすると、実は仕事はイヤじゃなかった! なんてことにも気づいたりするのです。
ただし、好きかどうか、したいかどうか、いつでも判断がつくとは限りません。
迷ったときは、とりあえずやってみるのもいいと思います。
食わず嫌いや苦手意識のなかにも、楽しいものって、意外と隠れているものなんです。
もちろん、「やっぱりダメ」と思ったら、やめてしまえばいい。
やってみて「やっぱりダメ」と思ったことで、ひとつ「好きかもしれないこと」 の候補が絞られるのですから、これも1歩前進ということです。
我慢は不要です。
いったん始めてしまった責任なんて、感じることもありません。
迷惑、かけていいのです。嫌われて、いいのです。
なんでもやってみる、というのは、好き嫌いの輪郭を、よりはっきりさせていくための手順です。
何かに責任を負うためではなく、より自分らしく、楽しく、幸せに生きるためなのです。
「超〜楽しい!」と思ったら、続ければいい。
何事も、好き嫌いをはっきりさせていきましょう。
そして、「好き」だけを選んでいきましょう。
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