女と男と犬とSM

犬を飼ってみたら分かった、M男性の“お口ぺろぺろ”の謎

SM女王様の知られざる苦労から、育児で使える「エス技」まで、笑いと共にお届けしてきたこの連載が待望の単行本化!『女王様とわたし、ときどき犬』(光文社)として、3月19日に発売されました。出版を記念して、ダリア女王様のコラムを特別公開します。

犬を飼っていると良い女王様になれる?

 プロローグには、安彦さんがドッグトレーナー・A山さんの「犬はリードを持つ人によって態度変えますからね」という言葉を思い出すシーンがあります。


「まさかこんな清楚な女性が!?『ダリア女王様、ご登場!』」より

 犬を飼っている人ならご存知だと思いますが、犬は日常生活でも家族を順位付けして、目上の人には従順で目下の者の言うことはほとんど聞きません。M男性はプレイ上、ほぼ無条件に女王様を目上の立場として認識してくれますが、自我が確立された大の大人ということもあり心を通わせるという意味での意思疎通はなかなか難しく、躾が上手くいかないと離れていってしまいます。

 犬を飼っていたほうが「従えさせること」についてよく知っているために、良い女王様になると教えられたことがあります。たしかに特に犬を飼ったことのある女王様は、M男性を上手に調教していたように思います。私は女王を辞めてから初めて犬を飼ったため、当時は飼い犬と飼い主の関係について何も知らず、プレイにその知識を応用して取り入れることはできませんでした。

あくまで “人間”を従えさせるためには……

 M男性は当然のこと人間ですが、一度プレイに入ると犬同様に人権が奪われることを望む人も少なくありません。しかし私は、相手の人権を奪ったつもりでプレイの最後まで責任を持って守ることを意識していたものの、あくまでM男性という“人間”を従えさせるためには……と考えてしまっていたところがあります。相手の人権を奪いすぎない程度に奪うという絶妙なバランスが、当時は分かっていなかったように思います。

 時を経て私は女王を引退し、犬を飼うようになりました。犬は雰囲気やしっぽの動き、行動や鳴き声などから総合的に何を求めているのかを判断しなければなりません。特に子犬の頃は想像以上に躾が難しく、何度も心挫けそうになりました。


「オラオラ系だけじゃなかった!『女王様のタイプいろいろ』」より

犬におやつをあげていたら、M男性の姿がフラッシュバック
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女王様とわたし、ときどき犬

安彦麻理絵feat.貴崎ダリア
光文社
2019-03-19

この連載について

初回を読む
女と男と犬とSM

安彦麻理絵

女の生態や本音を赤裸々に描く人気漫画家・安彦麻理絵さんが、「女王様」の生態に迫ります!女王様の知られざる苦労から、育児で使える「エス技」まで、笑いと共にお届けするコミックエッセイ

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