わかる日本書紀① 神々と英雄の時代

いざ、東征!初代神武天皇の、長きに渡る旅の始まり【初代①】

ややこしい日本書紀をわかりやすく紹介した『わかる日本書紀① 神々と英雄の時代』から、日本の正史を学ぶ連載。

カムヤマトイワレビコ(神武天皇)、東へ向かう

カムヤマトイワレビコ(神日本磐余彦天皇=初代神武(じんむ)天皇)は本当の名前をヒコホホデミ(彦火火出見)といい、ヒコナギサタケウカヤフキアエズ(彦波瀲武鸕鷀草葺不合尊)の第四子で、母はタマヨリヒメ(玉依姫)という海神(わたつみ)の娘です。生まれつき賢く意志が強く、十五歳で皇太子になりました。

成長して日向国(ひむかのくに)の吾田村(あたのむら)のアヒラツヒメ(吾平津媛)を娶って妃とし、タギシミミ(手研耳尊)が生まれました。
カムヤマトイワレビコが四十五歳になったとき、兄たちや御子たちにこう言いました。

「昔、我が天つ神・タカミムスヒ(高皇産霊尊)、オオヒルメ(大日孁尊)は、この豊葦原瑞穂国(とよあしはらのみずほのくに※1を全て天孫のニニギ(彦火瓊瓊杵尊)に授けた。そこで、ニニギは天の戸を押し開き、雲路を押し分けて、先払いの神に先導させ、天降ったのだ。そのころは大昔で、まだ世の開け始めにあたり、その暗い世に、正しい道を養い、この西の果ての地を治めた。皇祖(こうそ)も亡父も神であり聖(ひじり)であり、名君が相次いで徳政を行い年数を重ね、天孫が降臨してから、すでに一七九万二四七〇年余りが過ぎた」

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マンガ遊訳 日本を読もう わかる日本書紀1 神々と英雄の時代

村上 ナッツ,村田 右富実,つだ ゆみ
西日本出版社
2018-12-18

この連載について

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わかる日本書紀① 神々と英雄の時代

村田右富実 /つだゆみ /村上ナッツ

『日本書紀』は神代から第41代持統天皇の時代までを扱った日本最古の歴史書です。しかし本文は漢文、全30巻と長く読解は難しいため、正史ながら読んだことのある人はほぼいません。そこで、劇作家が書くわかりやすい文章と、親しみやすいキャラクタ...もっと読む

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