アートがあればⅡ—「これ、わかる?」凄腕コレクターからの挑戦状

アートを楽しむプロフェッショナル“アート・コンシェルジュ”からの手紙というかたちで、最新の展覧会情報をご案内。今回ご紹介するのは、東京オペラシティアートギャラリーで7/13から開催されている「アートがあればⅡ」。個人コレクターの多彩な収集品にスポットをあてたこの展覧会には、名和晃平、蜷川実花、ライアン・ガンダーといった旬の現代アーティスト作品が目白押し。9人のコレクターによる、全127作家206作品の展示が楽しめます。タイトルだけではうかがえない魅力を、アート・コンシェルジュがお教えします。

いろいろな展覧会、観て回っていらっしゃいますか?

おすすめの展覧会、今回もご紹介いたしましょう。東京・オペラシティアートギャラリーで開催の「アートがあればⅡ」です。

ずいぶん妙な展名ですね。展示の構成も風変わりで、だれかひとりの個展ではありません。じつにたくさんのアーティストの作品がところ狭しと並ぶのですが、それらはすべて、日本のアートコレクターによる収集品なのです。

会場はいくつかの部屋に分かれており、そのひとつずつを、ひとりのコレクターが自身の所蔵品で埋め尽くします。コレクターは全部で9人。合計で206もの作品が展示されています(詳細はこちら)。部屋を移るごとに、ずいぶん雰囲気が異なるのがおもしろい。どんな作品を集めているか、そのコレクターの「色」がはっきりと出るものですね。極端かもしれませんが、「持ち物を見れば、その人がわかる」。それも真実の一面だと思わせます。

部屋の全体を暗がりにしてあるのは、「A.K.collection」。ホルマリンに浸かった胎児を撮影した森山大道《無言劇》、殺伐とした暗がりの光景のなかに人やオブジェが浮かび上がる志賀理江子の写真作品《螺旋海岸》シリーズなど、情念が絡みついたようなイメージが続々と出てきます。荒々しくて強烈。このコレクターは、ハッとするような刺激をアートに求めているのだろうとの想像がつきますね。


「A.K.collection」の部屋で、志賀理江子の作品群

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アート・コンシェルジュからの便り

山内宏泰

世に“アート・コンシェルジュ”を名乗る人物がいることを、ご存じでしょうか。アートのことはよく知らないけれどアートをもっと楽しんでみたい、という人のために、わかりやすい解説でアートの世界へ誘ってくれる、アート鑑賞のプロフェッショナルです...もっと読む

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