生き抜くための恋愛相談

男の人ってなんですぐ不機嫌になるの?

「これって脈あり?脈なし?」「男にとって"重い女"ってなに?」「デートしても友だち止まり…色気とムードの正体とは?」「好きな人すら見つからない」…etc。18年で1200人以上の女性の悩みに寄り添う「恋愛相談のプロ」が、あなたのモヤモヤの核心に迫ります。桃山商事の人気コラム『生き抜くための恋愛相談』を特別公開!

私は何か悪いことをしたのでしょうか

上司にも同僚にも、職場だというのにすぐ不機嫌になって〝話しかけるなオーラ〟を出してくる男性がたくさんいます。

恋人だって、何か地雷を踏んだのか急に不機嫌になることがあります。しかも、機嫌が悪いかどうかたずねると、いつも「別に悪くねーよ」と言われます……。

これってどういう心理状態なんでしょうか? 男性はどんなときに機嫌が悪くなるの?

(29歳・洋子)

洋子さんは何に悩んでいるのか

恋愛でも仕事でも、「すぐ不機嫌になる男」に困っている女性は少なくありません。実際、桃山商事のもとにもこの種の話やお悩みが数多く寄せられます。

洋子さんは不機嫌になる男性の心理状態とそのタイミングを知りたがっています。また、〈地雷を踏んだ〉という表現が示すように、自分に原因があるかもしれないとも疑っている。これが洋子さんの現在地です。

このような悩みが発生するのは、とにかく「わからない」からです。そして、その「わからない」はおそらく次の3つに分解することができます。

(1)不機嫌になった理由がわからない
(2)不機嫌になった理由を説明しない理由がわからない
(3)対処方法がわからない

まず(1)ですが、男性が不機嫌になった理由を女性がわからないのは、男性が説明しないからです。これはとてもシンプルですね。もちろん、不機嫌になるポイントが謎過ぎるという問題もあるのですが、謎であっても説明さえすればわかるのですから、やはり「説明しないから」ということになると思います(男性の不機嫌ポイントについては後述します)

では、(2)はどうでしょう。洋子さんからしたら、「何か不満があるなら言えばいいのに……」「なんで黙ってんの?」という話だと思います。これは我々の実感なのですが、女性たちの恋バナを聞いていると、ディテールの細かさにいつも驚かされます。例えば「彼氏とケンカした」という話にしても、その経緯やきっかけはもちろん、彼がどのようなことを言い、それに対して自分がどう感じたのかを、臨場感たっぷりに伝えてくれます。自分の経験や感情を言語化することに長けているなと、いつも感じます。

そのような女性がもしも不機嫌になったとしたら、自分の状態や不機嫌の理由について、相手に説明することは難しくないでしょう。たとえ事情や感情が複雑なものであっても、少なくとも説明を試みようとはするはずです。

だからこそ、なぜ男性が不機嫌の理由を説明しないのかがわからないのでしょう。たとえ「別に不機嫌じゃねーよ」と言われても全然納得できないし、それどころか「説明しないのには何か理由があるのでは?」「もしや何か隠してる!?」というように、モヤモヤした気持ちがどんどん膨らんでいってしまう。この〝負の勘繰り〟が止まらなくなることも、男性の不機嫌が生む苦しみのひとつではないかと思われます。

それにしても、なぜ男性はすぐ不機嫌になるのでしょうか。ひと口に不機嫌と言っても様々な種類がありますし、その理由も人それぞれ異なるため、究極的にはケースバイケースとしか言えません。

しかし、男性に特有の「不機嫌になるポイント」は確かにあって、パッと思いつくだけでも……

・プライドが高いため、自分の誤りを認められず、とりあえず不機嫌になる
・コントロール欲求や「自分ルール」へのこだわりが強いため、思い通り進まないとイライラしてしまい、不機嫌になる
・一度に複数のことを考えるのが苦手なため、忙しくなるとすぐにテンパってしまい、不機嫌になる
・生理的ストレスへの耐性が弱いため、空腹や眠気を感じると他のことを考えられなくなり、不機嫌になる

などなど、いろいろ出てきます。今回はこのように、我々としても自戒を込めた回答で、段々気が重くなってきているのですが……目の前の相手とはまったく関係ないところに不機嫌の原因があることもしばしばで、複数の要素が絡み合って不機嫌が発生している場合も多々あります。

しかしそのような状態にある当の男性は、自分がなぜ不機嫌になっているか、その理由を具体的に把握できていないことが多い。なぜなら、我々男性は、自分の中にわき起こる感情を言葉にするのが苦手な傾向にあるからです。

先に「女性は自分の経験や感情を言語化することに長けている」と書きましたが、これに関しては圧倒的な男女差があると感じています。

我々は男性に恋バナを取材する機会も多いのですが、彼らはざっくりした事実関係を列挙するだけで、そのときに自分がどう感じたかを語ってくれることはほとんどありません。こちらから質問しても「よくわからない」「細かいことは忘れた」と言うだけです。我が身を振り返っても思い当たるところがあるのですが、感情を逐一言語化してきていないため、記憶として定着しないという側面もあるのではないかと思われます。

端的に言うと多くの男性は、自分がなぜ不機嫌になっているのか、その理由が「わからない」のです。「不機嫌になった理由を説明しない理由」もここに起因していて、「わからない」ことは説明できないわけです。先に述べたように、女性は「男の人も感情やその理由を言語化できる(しようとする)はずだ」と考えがちですが、それは的外れな期待かもしれません。

しかし、ここは少しややこしいのですが、「不機嫌な感情になること」と、「不機嫌な感情を態度に表すこと」は、よく考えると異なる次元にあります。そして、「不機嫌な感情」の理由は多様で捉えどころがありませんが、「不機嫌な態度」の理由はひとつしかありません。

不機嫌になる=便利な手段

多くの男性が簡単に「不機嫌な態度」を取る理由。それは、「不機嫌な態度」を取ることが自分たちにとって〝便利な手段〟だからです。

不機嫌になれば要望が通るし、プライドが保てるし、相手が自分に合わせてくれる。そのため問題と向き合わずに済み、体裁を取り繕うためのコストもかからない──。そういう都合のいいことを経験的に知っているため、「なんかムカつく」「なんか不満」「なんかイライラする」といった〝言語化できないネガティブな感情〟に陥ったとき、男性は不機嫌になるという便利な手段を多用するのです。

これは赤ちゃんが、お腹が空いたときやおむつが汚れているときに泣いて訴えるのと似ています。もちろん赤ちゃんとは異なり、不機嫌になったところで母親がその原因を取り除いてくれるわけではないのですが……。

そんな赤ちゃんのような男性を目の前にした場合、女性はどう対処していけばよいのでしょうか。洋子さんのように、「機嫌が悪いかどうかたずねる」ことは、泣いている赤ちゃんをあやす母親的態度と言えます。それに対する〈別に悪くねーよ〉という彼氏の返答は、まさに赤ちゃん的態度で同じ男性として死にたくなってきますが……いつまでもこのようなやり取りを続けても、洋子さんが先に進めないことは明らかです。では、どうすればよいか。

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生き抜くための恋愛相談

桃山商事
イースト・プレス
2017-09-07

この連載について

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生き抜くための恋愛相談

森田雄飛(桃山商事) /清田隆之(桃山商事)

「これって脈あり?脈なし?」「男にとって"重い女"ってなに?」「デートしても友だち止まり…色気とムードの正体とは?」「好きな人すら見つからない」…etc。18年で1200人以上の女性の悩みに寄り添う「恋愛相談のプロ」が、あなたのモヤモ...もっと読む

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yukiozawa 大変面白く勉強になる考察でありました。 2ヶ月前 replyretweetfavorite

belline244 ??????????????? 2ヶ月前 replyretweetfavorite

kugi_muffin1 会社勤めのとき、ビックリするほど多かった!男女含め 2ヶ月前 replyretweetfavorite