生き抜くための恋愛相談

好みじゃない人と「ひとまず付き合ってみる」はアリ?

「これって脈あり?脈なし?」「男にとって"重い女"ってなに?」「デートしても友だち止まり…色気とムードの正体とは?」「好きな人すら見つからない」…etc。18年で1200人以上の女性の悩みに寄り添う「恋愛相談のプロ」が、あなたのモヤモヤの核心に迫ります。桃山商事の人気コラム『生き抜くための恋愛相談』を特別公開!

Yさんが好きだけど、Kくんも捨てがたい

友だちが開いたホームパーティーで知り合ったYさんに片想い中です。その後、私の気持ちを知った友だちが何度か飲み会などを開いてくれて、会って2~3回目でふと告白してしまいました。しかし、告白を真剣に受け取ってもらえませんでした。一度Yさんが私の家に来たことがありますが、ちょっとイチャイチャしただけで、肉体関係にはなりませんでした。

その後も、引き続きふたりで飲みに行ったりして、少しずつYさんのことを知っていきました。そしてまた何度か「本当に好き」と伝えたのですが、信じてもらえないというか、のらりくらりとされています。これはいったいどういうことなのでしょうか? ちなみにYさんは、イケメンではないものの、女に慣れてそうな雰囲気があるのでそれなりにモテそうです。

そうこうしているうちに、別の男性・Kくんから告白されました。ハッキリ言って好みではないですが、話しやすく、笑いのツボや金銭感覚なども合います。付き合ったら優しそうだな、とも思ってます。友だちって感じですけど……。Yさんのことがなければ、Kくんととりあえず付き合ってみると思います。彼氏は4年いません。「今がチャーンス!」なのですが……どうしたらいいでしょうか?

(37歳・麻耶)

麻耶さんは何に悩んでいるのか

麻耶さんは現在、複数の選択肢を手にしています。そして、その中でベストな道はどれか決めあぐねている。どれも捨てがたいが、どれを選んでも後悔するような気がする──。今回の相談文から見えるのは、そんな「タラレバのジレンマ」とも呼べそうな状況です。

相談文にはふたりの男性が登場します。Yさんには片想いをしていて、Kくんからは告白を受けている。タイミングが重なっているため、ふたりのことをつい比べて考えたくなりますが、まずはいったん切り分けて考えていきたいと思います。

最初にYさんですが、麻耶さんはすでに告白をしていて、〈のらりくらり〉とされているのが現状です。こういう曖昧な状態にされると、見込みの有無が悩みの種になります。麻耶さんは何度も気持ちを伝えているわけで、この状況で快い返事をもらえていないとなると、胸中には「やはりダメなのかも……」という思いがよぎっていることでしょう。しかし一方で、ハッキリ断られたわけでもないため、「もしかしたらいける?」という思いも同じくらい存在しているはずです。

例えば、相談文の中の〈ふと告白〉という表現からは「ちゃんと告白しなかったから真剣に受け取ってもらえなかったのでは」という気持ちが読み取れるし、〈ちょっとイチャイチャしただけで、肉体関係にはなりませんでした〉という説明の背景には、「彼はセックスだけが目的ではない」という思いがあるように感じられます。このように、期待と不安が混在していて判断がつかなくなっているのがYさんをめぐる現在地です。

では、もう一方のKくんはどうか。こちらに関しては、Yさんほど詳しく描写されているわけではありません。恋愛感情はないが、人としての相性はとてもいい──。これが相談文に書かれている情報のほぼすべてです。麻耶さんはYさんに片想い中なわけで、普通に考えたらKさんのことは「ごめんなさい」の一択で片づきそうなものです。しかし、Kくんを振るのは〈今がチャーンス!〉の麻耶さんには難しい。

なぜなら、Kくんを振ったところでYさんと付き合える保証はないからです。おそらく麻耶さんの頭の中では、「付き合いさえすればそのうちKくんのことを好きになるかもしれない」「このチャンスを逃したら次はないかもしれない」など、いろんなシミュレーションが行われていることと想像します。このように、「付き合うことも断ることもできない」のがKくんをめぐる現在地です。

目の前に広がる3つのシナリオ

現在、麻耶さんの目の前には複数の道があります。おそらく、麻耶さんが今のところ想定しているシナリオは次の3つです。

(1)とりあえずKくんと付き合い、Yさんにもトライし続ける
(2)Yさんからイエスをもらい、Yさんと付き合う
(3)Yさんからハッキリ断られ、Kくんと付き合う

まず(1)に関しては、4年間いなかった彼氏が確実にできるというメリットがありますが、一方で、ある種の罪悪感がネックになります。他に好きな人がいるのに、「とりあえず」Kくんと付き合うのは人としてどうなのか。コレジャナイ感があるのに付き合うのは失礼なのではないか……などなど、様々な方向の罪悪感が生じていることと想像します。

そして(2)は、Yさんと付き合えるのですから、麻耶さんからしたら理想のシナリオに見えるでしょう。また、(3)はYさんにフラれるわけで悲しいシナリオなのですが、その分迷いや罪悪感がなくなるという点で、Kくんと付き合ううえではベストに近い選択肢です。ただし、(2)と(3)はあくまで「Yさんのアクション待ち」という受動的なシナリオのため、その時がいつ訪れるかわからないという大きな問題があります。Kくんがいつまで待ってくれるかの保証もないため、麻耶さんとしては気が気でなくなるでしょう。

このように、どのシナリオも麻耶さんにとってはイバラの道です。さらに、もしもシナリオ通り進んでKくんかYさんと付き合えた場合にも、モヤモヤが発生するのではないかと思われます。とりあえずKくんと付き合ってみても、「Yさんだったら、もっとドキドキできただろうな」という気持ちが抜けないことは容易に想像がつきます。また、もしもYさんと付き合えたとしても、交際する中でYさんからの愛を感じられなかったり、それが原因で何か不安になったりした場合、「Kくんだったら、愛されているという安心感があっただろうな……」と考えてしまう可能性が高い。

YさんにあってKくんにないもの。KくんにあってYさんにないもの。それらにまるで〝亡霊〟のように取り憑かれ、いつまでたっても悩みから抜け出せない……。どの道も、イバラどころか針の道かもしれません。

では、麻耶さんはどうすればよいのか。こういった亡霊を振り払うために必要なのは、〝決断〟という麻耶さん自身のアクションです。ただし、これは精神論として言っているわけではありません。麻耶さんの希望はYさんもしくはKくんと(楽しく)付き合うことであり、決断はそのためにメリットをもたらすと思うからこそ我々は推奨しているのです。

具体的にオススメしたいのは、

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生き抜くための恋愛相談

桃山商事
イースト・プレス
2017-09-07

この連載について

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生き抜くための恋愛相談

森田雄飛(桃山商事) /清田隆之(桃山商事)

「これって脈あり?脈なし?」「男にとって"重い女"ってなに?」「デートしても友だち止まり…色気とムードの正体とは?」「好きな人すら見つからない」…etc。18年で1200人以上の女性の悩みに寄り添う「恋愛相談のプロ」が、あなたのモヤモ...もっと読む

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コメント

shigekey 「"そうなれば……」「こうだったら……」「ああかもしれない……」と、いわゆる「タラレバ」は楽しく、いくらでも妄想を広げることができてしまうわけです。" @momoyama_radio /森田雄飛(桃山商事)| 3ヶ月前 replyretweetfavorite