生き抜くための恋愛相談

成功しやすい告白の方法があるなら教えてほしい

「これって脈あり?脈なし?」「男にとって"重い女"ってなに?」「デートしても友だち止まり…色気とムードの正体とは?」「好きな人すら見つからない」…etc。18年で1200人以上の女性の悩みに寄り添う「恋愛相談のプロ」が、あなたのモヤモヤの核心に迫ります。桃山商事の人気コラム『生き抜くための恋愛相談』を特別公開!

草食系男子にアプローチしています


何回かデートをしている男性に告白しようか悩んでいます。デートはこちらから誘うことが多く、食事に行ったり、映画やライブに出かけたりしています。

彼はいわゆる草食系男子で、私に対して恋愛的な気持ちがあるのかどうかはよくわかりません。告白して付き合いたいのですが、OKされる確信がないため、このままでは「当たって砕けろ!!」な状態です。もう少し確信が持てるようになってから告白したほうがいいのでしょうか?

成功しやすい告白のタイミングや具体的な方法があったら教えてください。

(29歳・文絵)

告白につきまとう〝構造的なジレンマ〟

何度もデートを重ねているということは、相手の男性との関係はそれなりに良好のはず。なんとなく恋愛っぽい雰囲気はあるけれど、決定的な関係には至っていない……。これが文絵さんと彼の現在地です。

相談文には〈告白して付き合いたい〉とありますが、これは「今の関係では満足できない」という気持ちの表れです。文絵さんの中では「彼ともっと近づきたい」「今とは別の関係になりたい」という欲求が強まっており、その結果として告白をリアルに検討しているのでしょう。

このように、告白とは自分の気持ちを伝えるだけでなく、相手に対して〝関係性の変化〟を迫る行為でもあります。これをどのように、どんなタイミングで行えば、成功の確率が一番高まるのか……。文絵さんが知りたいのはそういうことなのだと思われます。

ただし、告白には恐怖が伴います。それは、「今の関係」が失われてしまうのではないかという恐怖です。文絵さんは、現状では好きな彼とふたりで食事や映画に行く関係は築けているわけで、その関係を大事にしたいという気持ちもあるのではないかと思います。

今の関係では満足できないけど、今の関係を失いたくもない──。告白という行為には必ずこのジレンマがつきまといます。

そして〝告白のジレンマ〟に悩み続けると、心が徐々に疲弊していき、やがて「早くこの状態を終わらせたい……」という気持ちが芽生えてきます。文絵さんが〈当たって砕けろ!!〉となっているのも、おそらくその気持ちがあるからでしょう。

そのように少しやけっぱちになっている文絵さんが知りたいのは、〈成功しやすい告白のタイミングや具体的な方法〉です。

告白で相手に要求していること

前述の通り、告白とは関係性の変化を迫る行為ですので、告白が成功するかどうかを考えるためには、成功した結果として成立する関係性を把握しておく必要があります。なぜなら、自分が相手に何を求めているか(どのような変化を要求しているか)を認識しないことには、それを相手が受け入れるかどうかを推し量ることはできないからです。

文絵さんは彼とどうなりたいのでしょうか。これは言うまでもなく、付き合いたいということですね。では、「付き合う」とは具体的にどういう関係でしょうか。細かく因数分解していくと、例えば下のリストのような感じになると思います。

つまり告白とは、このような関係を相手に求める行為になるわけです。こうやって分解してみると、結構すごい要求を突きつけていることがわかります。そして告白に恐れが伴うのは、もしも断られた場合、恋愛の可能性が閉じてしまうことだけではなく、自分のこの要求をすべて拒絶されたような気になるからです。より細かく言うと、「LINEもセックスもしたくないし、定期的に会う相手じゃないし、最優先に考えられないし、他の人ともデートしたいし、ましてや結婚なんて絶対に無理!」と、すべてにNGを突きつけられたような気になってしまう……。

〝オールorナッシング思考〟とは

全面的に承認されるか、全面的に拒絶されるか──。告白という行為をこの究極の2択で捉えてしまう発想を、我々は〝オールor ナッシング思考〟と呼んでいますが、〈当たって砕けろ!!〉な文絵さんの中にも、この発想が存在しているように感じられます。

我々としては、〝オールor ナッシング〟を相手に突きつけるような告白を、ちょっと危険なものだと考えています。

告白する側は、先に挙げた「定期的に会い、記念日を一緒に過ごし、相手を最優先に考え……」という関係になる覚悟が告白する時点ですでにできています。しかし、相手も同じかどうかはわかりません。心構えにギャップがあるかもしれない相手に対して大きな要求を突きつけることになるわけで、なかなかのギャンブルだと言えるでしょう。

またこの思考には、「実際には『部分否定』されただけなのに、あたかも『全面否定』されたような気持ちになってしまう」という誤認の危険性もつきまといます。例えば交際の申し出を断られてしまったとしても、それは全面的な拒絶ではなく、「頻繁にLINEしたり、定期的に会ったりするのはいいけど、最優先に考える相手かと言うとまだそこまでではないかも……」という気持ちで断られた可能性だってあるわけです。そういう「中間の可能性」を切り捨て、承認か拒絶かの極端な発想で考えてしまう……これも〝オールor ナッシング思考〟の弊害のひとつです。

例えば以前、「付き合おうって言えば簡単にセックスできる」と豪語するナンパ師から話を聞いたことがあります。先の図に照らして考えてみると、これが「全面的に承認するつもりがあることを匂わせておきつつ、実際にはセックスだけを搾取する」というカラクリになっていることがわかります。もしもナンパ師が、出会ったその日に「セックスしよう」と言ったとしても、ほとんどの女性はおそらくOKはしないでしょう。しかし「付き合おう」と言われた場合、さも全面的に承認されたかのような気持ちになり、その中の一部であるセックスを許してしまう……。ナンパ師はこの心理を巧みに利用しています。これは文絵さんのお悩みに直接関係する話ではないのですが、〝オールor ナッシング思考〟の危険性を示すひとつのエピソードです。

〝グラデーション思考〟への転換

では、どうすればいいのか。我々が推奨したいのは、〝オールor ナッシング思考〟から〝グラデーション思考〟への転換です。

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生き抜くための恋愛相談

桃山商事
イースト・プレス
2017-09-07

この連載について

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生き抜くための恋愛相談

森田雄飛(桃山商事) /清田隆之(桃山商事)

「これって脈あり?脈なし?」「男にとって"重い女"ってなに?」「デートしても友だち止まり…色気とムードの正体とは?」「好きな人すら見つからない」…etc。18年で1200人以上の女性の悩みに寄り添う「恋愛相談のプロ」が、あなたのモヤモ...もっと読む

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コメント

larcfortdunord  告白しなければいいんですよ。既成事実を積み重ねて最終的にゴールインすればいい。まあでも人間は本能的飽きを理性的な解釈で誤魔化す生き物なので、その辺りも自他共々ゆめゆめ忘れず。 約1ヶ月前 replyretweetfavorite

unison_mino グラデーション思考 確かに。 約1ヶ月前 replyretweetfavorite

momoyama_radio 草食っぽい男子に片想いをしている女性のお悩みに回答しました。「告白のジレンマ」とはなにか、成功しやすい告白のタイミングとは、「付き合う」を因数分解するとどうなるか…そんな話を図解しながら語っております。 https://t.co/vwQ1eRxbuU 約1ヶ月前 replyretweetfavorite

thinktink_jp "極端な話ですが、成功の確率をほぼ100%にする方法もあります。それは、「告白していいですか?」と相手に聞き、イエスをもらって..." https://t.co/Wk2YovNYfm https://t.co/1s4Nmqesgp #drip_app 約1ヶ月前 replyretweetfavorite