左:はあちゅうさん 右:尾崎世界観さん
「下手な作品」ボロクソな感想に傷つくことも
はあちゅう 作品に寄せられる感想はけっこう見るほうですか?
尾崎世界観(以下、尾崎) 見ますね。見る度に、「届いていないな」という悔しさがあります。とくに雑誌で書いたエッセイはあまり読んでもらえてないと実感しています。ネットに載ったものは、比較的読んでもらえているような気がします。
はあちゅう 届けたい層に届けるために私はSNS、主にツイッターを中心に宣伝をしています。尾崎さんはツイッターアカウントを持っているけど、更新はしてませんよね。宣伝しなくて不安になることはないですか?
尾崎 数年前から月額制のモバイルサイトで、日記や情報を更新するようになりました。誰もが見られるオープンなSNSを使わないことが、コアなファンに対する誠意の表明になると考えているんです。
はあちゅう なるほど。
尾崎 SNSを使わないことへの不安はありますが、僕にいつか何かあったときに、SNSのフォロワーは離れていくような気がするんです。それに、はあちゅうさんのSNSを見ていると、常に何かと戦っている感じがして、しんどそうだなと思うこともあります。
はあちゅう 辛い時も多いですね。ネガティブなリプライが来ると、気持ちが下がります。言葉に気持ちが引きずられるんですよね。気にしなければいい、と言われることもありますが、気にしないというのも意外と難しいものです。
尾崎 執筆の実績がまったくない人から、「上手くない」「下手な作品」といった反応が来ることがあります。周りは「そんな相手から何か言われても、痛くも痒くもないでしょ」と言いますけど、そんな相手だから、食らいますね(笑)。
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