宇受賀命神社の前に広がる水田。境内に立つと海の波が聞こえる
ゲゲゲの鬼太郎キャラがやたらと目立つ米子空港。ココからタクシーに乗って30分で七類港に到着。
黒光りする瓦屋根が印象的な港から隠岐に向かうフェリーくにがは9時半(夏期)に出航します。
まずは、乗船名簿に住所と名前を記入。
「観光」という乗船目的に○を付けます。
乗船名簿を書かないとチケットは買えません。
冬は海が時化て欠航することも多いと聞いたけど、初夏の船旅は快適でした。
二等船室にごろりと寝ころぶと心地いい振動が伝わってきます。
文庫本をめくりながらうとうとしているうちに、船は中ノ島の菱浦港に近づきました。
ここまで約3時間の船旅。デッキに立つと、二階建ての船着き場が見えてきました。
よく観光地に行くと「歓迎○○町」みたいな看板を見かけるけれど、この島にはそんなモノはありません。
なにしろ、この島のキャッチフレーズは「ないものはない」なのです。
コンビニもない、スーパーもない。
でも、たった二日間の滞在でこのシンプルな生活が大好きになるはずです。
ちなみに、信号機は島に一つだけ。
小学生に信号の使い方を教えるために福井小学校の前に設置されているから是非見に行って。
(初出:2013年6月)