会社の看板があるからこそ、会える人がいる
——僕は25年フリーなんですけど、やっぱり肩書なし、会社名がついてないことのデメリットとは言いませんが、大変なことはやっぱりありますよね。アポイントとるにも、会社の看板ついてないとアポとれません。お前誰だって話になりますから。そこでいくと会社の看板っていかにでかいかっていうのは、フリーになったらわかるんですよね。
左:司会の上阪徹さん/中央:箕輪厚介さん/右:小野直紀さん
箕輪厚介(以下、箕輪) 絶対そうだと思う。「個人の名前」×「会社の名前」で、どっちかがゼロとかイチとかだとしょぼいけど、でも掛け算だと思って。まあ、ある程度までいくと関係なくなると思うんですけど、その掛け算ができるんなら、しときゃいいと思うんですよ。
博報堂とか幻冬舎だって言って、会える人っていくらでもいるんで。やっぱそこはね、利用しきったほうがいいですよね。
小野直紀(以下、小野) 僕も、博報堂でモノづくりをするっていう、なにそれ、みたいなとこからだったんで、そんときに会ってもらえる人ってのは、小野だからっていうことよりも、博報堂だからっていうことも多かったなって思います。
とはいえ、僕がいままでやってきたことを知ってる人たちから仲間にしていくっていうのもあるので、やっぱ自分がやってきたことと博報堂っていう名前と両方利用するというか、自分も会社も利用してるかんじというか、それが大事。どっちかが欠けてもうまくいかないってかんじはあったな、とは思いますね。
誰もやってないことを思いついた瞬間が一番ワクワクする
——何を自分が成したいのかっていうのが一つコアになると思うんですけど、それがあったうえで、どう会社を使い倒すか。そうはいっても、会社を使い倒す時に、ためらってしまったりもします。なにが邪魔してるんでしょう。
箕輪 会社を使い倒すとか、会社で名を上げるっていうとこにおいては、それこそ小野さんもそうだし、僕もそうだけど、それまで誰もやってないことを社内でやるというのがベストですよね。会社内で、もうそれは博報堂の得意ジャンルだよね、みたいなことやっても行列だし、お前いらねえしってなる。
でも、まったく関係ないとこで利益を上げて、会社としてもそのジャンル大事だわ、これから伸びるわ、とかいうのだと、会社もWin-Winで、いくらでも利用してくれってなるんで、やっぱり自分でしかできない仕事、自分が初めて開拓すること、それまで弱小と言われてた部署に行って、そこを完全に自分の庭にして、急成長させるとか、自分の仕事を作んないと、なかなか難しいと思いますよね。
「自分でやると決めたらモチベーションが上がる」と語る小野さん
小野 ほんとそう思いますね。そんときに一個いいと思うのが、自分がやるって決めて、自分がそこをめざそうって決めたら、モチベーションが上がるんですよね。そのモチベーションがたぶん一番大事で。
箕輪 まったくそう! 妄想した時にワクワクするんですよね。「これ、キタわ!」って(笑)。僕もそう、まったくそう。
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