面白いことをしたいなら戦略を考えろ!

小野直紀さんと箕輪厚介さんによる『会社を使い倒せ!』刊行記念対談、第2回。なにか新しいことをやりたい、と思ったときに、成し遂げる人とそうでない人は何が違うのか。会社の中で、頭ひとつ抜けるために必要なマインドセットとは? cakesにて公開中の本編とあわせてどうぞ!(司会:ブックライター 上阪徹)

誰も興味のない分野で圧倒的な結果を出す

—そんな殺伐とした会社に入って、それでも今みたいな活躍ができている。箕輪さん、どうしてこんなに自由にやれているんですか。


左:司会の上阪徹さん/中央・箕輪厚介さん/右:小野直紀さん

箕輪厚介(以下、箕輪) やっぱりまずは結果。これはもう絶対! 有無を言わさない結果を出すことですよね。例えば紀伊國屋書店の本の売れ行きって、出版社別とかで全社員が見てるんだけど、上位が軒並み僕の本、みたいな。さすがに誰もなにも言わないだろぐらいの結果をまず出すこと。
あとはやっぱり、アレですよね、鋼のメンタル。気にしないという。『アウトレイジ』でいう中間のやつら、やつらって言ったら失礼ですけど、つまり一番政治権力にまみれている人たちと無縁であるってことです。ここで大事なのは、「意外と会うとチャーミング」っていうギャップですよね(笑)。圧倒的に生意気そうだから、みんな多少は構えてるわけです。でも話したり会議とかで会うと、意外とチャーミングっていう、この(笑)。
狙ってるわけではないですけど、やっぱり人間って感情だから、みんながあいつ嫌だってなっちゃうと、絶対よくないんで。それだったら辞めたほうがいいと思うんですよ。不協和音がちょっとぐらいあってもしょうがないけど。

—そして結果を出そうというとき、どうしたらここで突き抜けられるかを考えましたね? ここで(幻冬舎の得意分野の)文芸、芸能で戦っても仕方がない、と。

箕輪 そうですね。幻冬舎はインターネット系とビジネス書が他の文芸とか芸能人本に比べると伸び代があったんで。今でこそ幻冬舎って自由な会社とか、ネットに強い会社ってイメージあるけど、幻冬舎はネットに強いわけではなかった。まだWi-Fiは通ってないですからね?

—Wi-Fi通ってないの?

箕輪 もうWi-Fi通したいなんて言ったら、見城さんマジで「そんなもんは圧倒的努力で通せ!」って言うと思いますよ。

会場 (笑)

箕輪 まあ、カルチャーとしてネットが強いということはないですよ。それで、NewsPicksと連携して新しいレーベル作りたいって言って。最初はもう散々。見城さんはやれって言ってましたが、基本は「そんなのやってどうするの」とか、「NewsPicksってなに?」とか、めちゃめちゃ言われましたけど、でも誰も知らないし、誰も興味ないところで成功すると、誰も口挟んでこないんですよ。なんかよくわかんないってなって、ブラックボックス化するんで、もうやりたい放題ってかんじです。


えらい人をむやみに怖がらない

箕輪 見城さんが「お前がやるって言うならやれ」って言ってくれるのが強い。プレゼンの内容とかあんまり関係ないです。お前変なことしねえだろって思われてるっていう。好きなんですよ。それはホリエモンも落合陽一も前田裕二もそうですけど、自分の著者、好きだから本書いてほしいし、好きだったらその人の思考が自分に乗り移る。
だから僕の一番の強みってプロモーションだと思ってて、僕がなんでプロモーションが強いかっていうと、著者に確認とらないんです。Twitterで勝手にアップしちゃうのも、何もかも勝手にやっちゃう。でもそこはやっぱり著者の人が信頼してくれてる。箕輪さんだったらいいやって。そこは大きいですよね。

—小野さんの場合は大きい会社なので、どの壁を壊していくかっていうのってまた全然違うと思います。


「役員にアポをとる概念がなかった」と語る小野さん

小野直紀(以下、小野) そうですね、社長に会うのはそんなに簡単じゃない。僕の場合は役員ぐらいまでは行けます。これは入社1年目の時の経験が大きいんです。局長が、「小野、来い」って言って、なんか大事な話されんのかな、と思ったら、オペラの話とか、建築の話とか、趣味の話をしてきて。偉い人なんだろうけど、こんなかんじでしゃべっていいんだっていうマインドセットがそこでされたんです。だから、こういうことやりたいんだって言いに行った時は、役員にアポとる概念もなかった。空いてるなっていうのを見計らって、「ちょっといいっすか」って言いに行って。
「今ダメだ」って言われたら「じゃあまた来ます」みたいな。それを繰り返して、役員に限らずですけど、人にほんとに会いに行って、人に会った数だけ前に進むというのは、なんとなく感じてましたね。


面白いことをしたいなら戦略を考えろ

—それでも、みんなができるわけじゃないでしょ。

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会社を使い倒せ! (ShoPro Books)

小野 直紀
小学館集英社プロダクション
2018-12-20

この連載について

初回を読む
使われる」から「使う」会社へ—小野直紀×箕輪厚介対談

箕輪厚介 /小野直紀

広告会社でモノづくりをするという異色のプロジェクトを実現した博報堂・小野直紀さんの著書『会社を使い倒せ!』。発売を記念して銀座 蔦屋書店にて行われたトークイベントの模様をcakesにて公開します。 ゲストにお迎えしたのは、会社...もっと読む

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コメント

unison_mino https://t.co/io2rpRRU8Z 9ヶ月前 replyretweetfavorite

furumachi11 『「今ダメだ」って言われたら「じゃあまた来ます」みたいな。それを繰り返して、役員に限らずですけど、人にほんとに会いに行って、人に会った数だけ前に進む』 9ヶ月前 replyretweetfavorite

megamurara お二人は社内の縦横関係が凄いと思っていましたが社外でその関係を俯瞰する三次元的な離見の見型だと思い直しました。 9ヶ月前 replyretweetfavorite

megamurara 魅力的な二人。二人は組織内で自発的に動いているというよりも組織外で内発的に動いていると思っていましたが、内発的なので組織内に在りながらも組織外で活躍していると思いなおしました。 9ヶ月前 replyretweetfavorite