自虐ネタの秘訣は孫正義が知っている

誰でも使えるアドリブトーク術として科学的に研究された会話メソッド、「インプロ(即興力)」。このインプロをマスターし、プロ芸人の指導も行う放送作家が、「センス不要の鉄板トーク術」をこっそり教えます!これを読めば、あなたのトークにも笑いの神が降りてくる?!本連載は1月24日発売の「ウケる人、スベる人の話し方」より本文を抜粋して、お送りします。

ウケる人、スベる人の話し方ー自虐ネタの秘訣は孫正義が知っているー


ウケる人は自虐ネタがうまい

スベる人は被害妄想がひどい


「髪の毛が後退しているのではない。私が前進しているのである」

これは、ソフトバンクの創業者、孫正義さんがツイッターで発言した言葉です。普通の人であればコンプレックスを抱くはずのことでも、前向きにとらえたその姿勢が、親しみがもてるということで話題になりました。

このように「自虐ネタ」は、自分のポジションを下げて見せることができます。そのため、特に話し手が偉い人の場合、聞き手に親近感を覚えさせるのに効果的な手段です。

ですが、この自虐ネタの意味を履き違えてしまっている、スベる人が大勢います。例えば、かつて私のワークショップの生徒にも、ひたすら被害者ポジションをアピールして笑いを取ろうとしている、30代後半のAさんという女性がいました。

ある時、ワークショップの模擬会話の中で、Aさんの横にいた別の生徒が、20代前半のBさんという女性に、「年齢の割に、落ち着いた雰囲気ですね」と言いました。

すると、すかさずAさんが「ひどーい! 私は、年齢の割に、落ち着きがないってこと!? あんまり若くないからって、いきなり、若い人にチヤホヤしだして……」と、突然イジイジとした感じのトークを始めたのです。この他にも、ことあるごとに「私、今イジメられてる?」とか、「若いって、それだけでいいわよねぇ」などと、被害妄想たっぷりの自虐ネタを繰り広げていました。

最初は、そんなキャラクターでも笑えました。しかし、あまりに何回も続くうち、こちらも笑うに笑えなくなってきました。なぜなら、何度も繰り返されると、それが冗談ではなく、他の人の若さに対する本気の「ひがみ」に見えて、痛々しく思えてくるからです。

こういう被害妄想系のスベる人は、2つの間違いを犯しています。

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ウケる人、スベる人の話し方

渡辺龍太

誰でも使えるアドリブトーク術として科学的に研究された会話メソッド、「インプロ(即興力)」。 このインプロをマスターし、プロ芸人の指導も行う放送作家 渡辺龍太 が、「センス不要の鉄板トーク術」をこっそり教えます!

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