身体の不調、これってなんの病気?

「敏感気質(HSP/HSC)」の第一人者・長沼睦雄先生が10代(と、そして大人)に贈る、心の疲れをラクにする方法。朝起きると「また一日が始まる」と、どんよりした気分になっていませんか? 人間関係、勉強、家族、容姿…ストレス社会で生き延びる技術を紹介します。『10代のための疲れた心がラクになる本』をcakesで特別連載!(毎週火曜・金曜更新)

身体の不調、これってなんの病気?

 急速な成長の波のなか、ホルモンバランスの崩れは、さまざまな体調不良も引き起こしやすくなります。
 思春期真っただ中の中高生から、悩みとしてよく相談されることをいくつか挙げてみます。

 □ 朝、起きられない。頭痛がひどくて、立ち上がろうとすると、めまいでフラフラしてしまう
 □ お腹が弱い。緊張すると、お腹が鳴り、差しこんできて苦しい
 □ 昼間、眠くて仕方ない
 □ ときどき、息が吸えなくて苦しくなって、このまま死んでしまうのではないかと不安になることがある

●朝、起きられなくてつらい症状が出るのは……起立性調節障害です

 これは、かなり多くの人が悩んでいますね。
 起立性調節障害に見られる症状を、もっと細かく挙げてみましょう。

 □ 朝、起きられない
 □ めまいがする
 □ 立ちくらみする
 □ 頭がぼーっとして調子が悪い
 □ 頭痛
 □ 胃痛、腹痛 
 □ 顔色が青白い
 □ 食欲がわかない
 □ 吐き気がある
 □ 身体がだるい
 □ すぐに息切れする
 □ 乗り物に酔いやすい

 こうした症状が複数ある、なかにはすべてある、という人もいます。
 起立性調節障害は、ストレスのところで説明した「自律神経」の乱れが主な原因と考えられ、症状も重なるものが多いのです。

●お腹が弱いのは……過敏性腸症候群です

 緊張するとお腹が痛くなるといった症状。これらは「過敏性腸症候群」と呼ばれているものです。
 下痢になる人もいれば、便秘の人もいます。
 病院に行くと、腸に炎症や腫瘍などがないかをチェックされ、とくに異常が見つからなかった場合、ストレスと関係するものとして過敏性腸症候群と診断されることが多いと思います。
 これも起立性調節障害と同じく、自律神経の乱れから生じやすい症状です。
 原因は、ストレスのところで解説した「自律神経─ホルモン─免疫」の連鎖関係が崩れてしまっていることだと考えられます。
 ストレスホルモンにより、脳と消化管との間に伝達異常が起き、消化管が過敏になりすぎて腹痛、便意を感じやすくさせてしまうのです。これが何度もくり返し発生したり、長くつづいたりすることで、「不安の回路」が増幅され、緊張する状況になると始まってしまう、という流れです。

●昼間、眠くて仕方ないのは……睡眠障害です

 とにかく眠くて仕方ないという場合、まず考えられるのは、睡眠不足です。
 思春期は8~10時間くらいの睡眠が望ましいのですが、何かと忙しい君たちはそれだけの睡眠をとれているとは思えません。ですから、身体が睡眠を欲しているのです。
 もうひとつ考えられるのは、過緊張の反動です。つねに神経を張りつめているので、神経が休まらず、ものすごく疲れてしまう。昼間だけでなく、夜も緊張状態がつづいていて、なかなか寝つけないとか、途中で目が覚めるとか、よく眠れない。こういった眠気に関する症状を睡眠障害といいます。
 睡眠障害もまた、自律神経のバランスが崩れていると出やすい症状です。
 なかには、昼間、起きているときに突然、強烈な眠気が襲って、その場で寝てしまう「ナルコレプシー」という病気もあります。授業中でも、友だちと話しているときでも、いきなり眠ってしまう。時間は数分~20分と短いのですが、これは睡眠障害でもかなり深刻です。

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長沼 睦雄

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