わかる日本書紀① 神々と英雄の時代

かわいい孫を地上の君主にするために!【神代⑦】

ややこしい日本書紀をわかりやすく紹介した『わかる日本書紀① 神々と英雄の時代』から、日本の正史を学ぶ連載。

天孫降臨(てんそんこうりん)とコノハナノサクヤヒメ②

前回参照

その後、タカミムスヒはまた、神々を集めて、豊葦原中つ国に遣わす者を選びました。神々は皆、言いました。
「イワサクネサク(磐裂根裂神)の子のイワツツノオ(磐筒男)、イワツツノメ(磐筒女)が生んだ子・フツヌシ(経津主神)が良いと思います」

このとき、天岩窟(あまのいわや)に住んでいるイツノオハシリ(稜威雄走神)の子・ミカハヤヒ(甕速日神)の子・ヒノハヤヒ(熯速日神)のそのまた子・タケミカヅチ(武甕槌神)が進み出て言いました。
「どうして、フツヌシだけが丈夫(ますらお)※1で、私は丈夫ではないのですか」
その語気は大変激しかったので、フツヌシにタケミカヅチを副(そ)えて豊葦原中つ国に派遣しました。

フツヌシとタケミカヅチの二柱の神は、出雲国の五十田狭(いたさ)の小汀(おはま)※2に降(くだ)って行って、十握剣を抜いてさかさまに砂浜に突き立て、その剣の切っ先に胡坐(あぐら)をかいてオオアナムチに問いました。
「タカミムスヒはその皇孫を降臨させ、この国に君臨させようと思っている。それでまず我ら二神を遣わして邪神をはらい、平定させようとしたのだ。あなたの気持ちはどうなのだ。国を譲るか否か」

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マンガ遊訳 日本を読もう わかる日本書紀1 神々と英雄の時代

村上 ナッツ,村田 右富実,つだ ゆみ
西日本出版社
2018-12-18

この連載について

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わかる日本書紀① 神々と英雄の時代

村田右富実 /つだゆみ /村上ナッツ

『日本書紀』は神代から第41代持統天皇の時代までを扱った日本最古の歴史書です。しかし本文は漢文、全30巻と長く読解は難しいため、正史ながら読んだことのある人はほぼいません。そこで、劇作家が書くわかりやすい文章と、親しみやすいキャラクタ...もっと読む

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