ガン患者に何と声をかければいいか?

今回の相談者は、父親がガンにかかった男性。病気になった人にかける言葉は簡単ではありません。幡野広志さんが自身の体験から考えます。

※幡野広志さんへ相談を募集しています。専用フォーム(匿名可)からご応募ください。

「頑張れ」この言葉は僕も術後の父には言えませんでした。
抗がん剤の苦しみに耐えることを頑張り続けるって辛そうだったので。
でも、他になんという言葉をかけたらいいのかわからないままです。
父の「〇〇したい」という願望を否定しないくらいしかできないですよね…
なんと声をかけたらいいのでしょうか…

(男性 匿名)

がん患者さんが健康な方々からいわれる言葉で一番多いのって「がんばれ」です。そしてこの「がんばれ」に苦しめられます。なぜならこれ以上、がんばれないところまでガンばっているんです、ガン患者だけに。

ガンと告知されると、多くの方がうつ状態に陥ります。そのままうつ病になる方や、適応障害になってしまう方もいます。自殺をするリスクも健康な方よりも24倍も高いのです。

体の健康だけでなく、心の健康を壊すのがガンという病気です。うつ病患者さんに“がんばれ”という言葉が禁句であるのはわりと社会的に認知されていますが、うつ状態に陥るガン患者さんにも同じことが言えます。

「がんばれ」という言葉で場合によっては追い詰めることになりかねません。がんばれと応援した方はもちろんそんなこと望んでないですよね。これってボタンのかけ違いみたいなものなんです。

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幡野広志の、なんで僕に聞くんだろう。

幡野広志

写真家・幡野広志さんは、2017年に多発性骨髄腫という血液のガンを発症し、医師からあと3年の余命を宣告されました。その話を書いたブログは大きな反響を呼び、たくさんの応援の声が集まりました。想定外だったのは、なぜか一緒に人生相談もたくさ...もっと読む

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コメント

byyriica 【読んだ】 3ヶ月前 replyretweetfavorite

8bit_HORIJUN こちらも。→ 5ヶ月前 replyretweetfavorite

orangehead |幡野広志の、なんで僕に聞くんだろう。|幡野広志|cakes(ケイクス) 父には頑張れとは言わなかった。生き続けたいなら運動をして野菜を食べろと言った。ひどい娘かもしれん。 https://t.co/G9UCxW3Isg 5ヶ月前 replyretweetfavorite

miyuki___chi 「正義感や善意がたっぷりの、たまたま血が繋がっていただけの、年齢が親世代の親戚の方が遠慮もないから本当に面倒なの。」 血縁以外や同世代にもいるけど、ほんとこういうタイプこの世から消えてほしい https://t.co/mFjETyyxyy 5ヶ月前 replyretweetfavorite