◆タイトルとペンネームのない本はない
タイトルと著者名が大事だというのには色々な理由があるが、その最大のものは、「タイトルと名前は、どんなところにも付いて回り、決して欠けることがない」という点だ。
新刊が出るときには、大抵広告が出る。新聞、雑誌、ネット、様々な媒体で新刊の告知が行われるが、その説明文(コピーやリードと言う)の文字量は、スペースによってまちまちである。初版部数が大きな本は、広告スペースも大きく取れるから、内容紹介も思う存分書けるが、新人のデビュー作はそうはいかない。簡潔にして要を得た紹介くらいが関の山だし、場合によっては一行くらいになることもある。
それでも、どんなにスペースが小さくなっても、当たり前のことながら、タイトルと著者名だけは、絶対に削られることはない。そして、どんな広告であっても、大抵はタイトルが一番大きく打ち出される。
つまり、タイトルは最大のキャッチコピーとして機能するし、それを念頭に入れて考えた方がいいということだ。
ジャンルは違うが、
cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。