読みたい人、書きたい人のミステリ超入門

第25回 タイトルは最大のキャッチコピー(2)

新刊が出るときには、大抵広告が出る。部数が大きな本は内容紹介も思う存分書けるが、新人のデビュー作は一行くらいになることもある。それでも当たり前のことながら、タイトルと著者名だけは、絶対に削られることはない――。電子書籍文芸誌「yom yom」に掲載中の人気連載を出張公開。

◆タイトルとペンネームのない本はない
 タイトルと著者名が大事だというのには色々な理由があるが、その最大のものは、「タイトルと名前は、どんなところにも付いて回り、決して欠けることがない」という点だ。
 新刊が出るときには、大抵広告が出る。新聞、雑誌、ネット、様々な媒体で新刊の告知が行われるが、その説明文(コピーやリードと言う)の文字量は、スペースによってまちまちである。初版部数が大きな本は、広告スペースも大きく取れるから、内容紹介も思う存分書けるが、新人のデビュー作はそうはいかない。簡潔にして要を得た紹介くらいが関の山だし、場合によっては一行くらいになることもある。
 それでも、どんなにスペースが小さくなっても、当たり前のことながら、タイトルと著者名だけは、絶対に削られることはない。そして、どんな広告であっても、大抵はタイトルが一番大きく打ち出される。
 つまり、タイトルは最大のキャッチコピーとして機能するし、それを念頭に入れて考えた方がいいということだ。
 ジャンルは違うが、

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新潮社
2019-01-18

この連載について

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読みたい人、書きたい人のミステリ超入門

新潮社yom yom編集部 /新井久幸

ミステリ作家志望者、必読! 「新潮ミステリー倶楽部賞」「ホラーサスペンス大賞」「新潮ミステリー大賞」など、新潮社で数々の新人賞の選考に携わってきたベテラン編集長が考えるミステリの読み方・書き方の<お約束>とは――。電子書籍文芸誌「...もっと読む

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